12月になると毎年思い出して・・・
さかのぼること30年前に、K大学病院で脾臓のう腫がみつかり、切除手術をうけた。
二人の娘はまだ高校生と中学生、三交代勤務のじいやを残しての入院は思いがけないことで、
見舞いに来る二人の娘のちいさな声
「ママ、早く帰ってきてね」 さみしそうにかえってゆく姿に涙。
銀杏の葉が、黄金の絨緞のように散りばめられた大学病院のひろい庭、
もう、これが目に残る最後の風景だろうかと、なおさら寂しさがあふれた。
しかし、手術は成功した。無事に帰ることはできたが、ひとつだけ気がかりな医師の言葉があった。
『杏子さん、これからは細菌性の病気に充分に気をつけてくださいね。』
どういう事か? あまり理解はできなかったが、とにかく家に帰ることができたからそれで満足だった。
あとで分かったことだが、脾臓摘出により免疫力低下をまねく原因となった。
その時に一緒に見つかったのが、”肝臓血管腫” 約20ミリ大のが二つ。
これは心配はいりませんが、「毎年検査は続けていてくださいね」といわれた。
それから約30年。いろいろな病気となかよくしながら・・・
今は大学病院から近くのKクリニックへ転院して検査が続いている。
毎年誕生日近くに検査を予定しているが、今年はひとしお母の介護に追われて忘れていた。
11月26日、母の最期を看とってから、ようやく思い出して・・・
48ミリと急激に肥大していたため CT検査まで。
造影剤をつかっての検査、副作用の説明がギクリとすることばかりで、
受ける前からドキドキ・・・ ピンコロなら、OKよの心境でうけたが
・・・難なく終了。
昨日、Kクリニックの先生から電話あり。
『心配はなさそうですが、話しておかねばいけないことがあるので、年が明けたら来てください』
あ~、お銛を抱いて年越しに・・・
じいやの誕生日に渋柿ぶらさげて、今日やっとできあがりました。
お正月にみんなでいただきましょう。
そこで一句
~あなおかし 爺も小走り
師走かな~
話は突然変わって、今日はジャンボ宝くじの発表あり
なんと数枚買っていた中から、7等が6枚、 6等が一枚に当たり
「ひゃ~、やったね!!」
一億円は夢と消えたが、終わりよければ、全てよし!!
皆さま この一年 色々とお世話になりました。
またどうぞ来年も、よろしくお付き合いくださいませ。