さくらの挿し木から、きれいな花が咲いてくれました
なにかいいことがあるのでしょうか・・・
香しい水仙も・・・
ひさしぶりの呼吸器科受診、受付後にロビーへ
あれ?いつもの主治医、K先生の名前がない!
おやすみ?いや、そんなことな考えられない。
この14年間、いつも予約受診なので変動があるときには、病院から必ず
連絡がきていたから・・・
おかしいなぁと不安になっていたときに、丁度なじみのY看護師さんを見かけたので
訊ねてみた。
「K先生は、この1月でお辞めになられましたよ・・・」
「え?・・・ 3月で退官されることは聞いていましたが、どうして急に?
なんでですか?」
あ~ショック!シヨック!
「さぁ・・・、先生には、わたしから杏子さんの事をお伝えしておきましょうね」
やさしくなぐさめられて・・・
はじめて K先生の診察をうけたのは、1999年12月26日
暮れも押し詰まった厳寒の日だった。
重症の肺炎になり、紹介状を手にして呼吸器科専門医を受診。
初めて耳にした病名、病気の内容説明に絶句したあの日。
そして、長い闘病生活がはじまった。
その間、数回の入院を繰り返したが、最近は進行度が緩やかになり
受診も3ヶ月から半年に1回ほどになり、一息ついていたところだった。
実に満14年の間、K先生に診てもらったことになる。
わたしよりは、6才ぐらいお若いと聞いていたが
医師らしく温厚な先生で、いつかはご夫妻での ”お伊勢参りの旅” が
とてもよかったと。
「杏子さんも元気になったら、ぜひ行ってみたら?」なんていわれて
やさしい先生だなぁと感激したこともあった。
昨年末の受診が最後になるなんて、思ってもみないことだった。
心を込めて、お礼とお別れのご挨拶もしたかったのに…
医師も人の子だった・・・
CT検査、血液検査を終えて約1時間後、診察室へ呼ばれた。
あたらしい主治医の IS先生は、まだ若い先生で笑顔で迎えてくださり
ほっ!とした。
熱心にCT写真の説明があり、体調に異常があったらすぐ受診してくださいと・・・。
「K先生は、ご病気で急に退官されました。引き継ぎは、ボクがきちんと受けて
いますから心配はいりませんよ。杏子さんは、今から10年ぐらいは大丈夫ですよ」
患者を安心させるための思いやりの言葉はうれしかったが・・・
「そんなに、長生きはいらんけど・・・」
帰り道、ふと空をみあげたらきれいな飛行機雲が・・・