hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

阪神巨人戦の楽しみ

2014-07-24 06:21:31 | 日記

阪神が強いと毎日が楽しい、というのは贔屓のチームが強い時には野球好きなら当たり前の話。交流戦は12球団中11位でも7月に入って13勝2敗。しかもオールスター戦の仕切り直しでまた元の黙阿弥かと思っていたら、首位巨人に2連勝、それも投げ勝ったということは価値がある。但し、昨日読んだあるブログに『交流戦がなければ阪神が首位、巨人は3位』というのがあったが、小生はそこまで非現実ではないつもりでいる。

ところで21、22日の試合を見ていて幾つか面白い点に気づいた。まず、1つ目は立ち上がりの悪い阪神のメッセンジャーが初回にあまりいい当たりと思えない亀井のレフトポールに直撃のHRを浴びたが、延長12回裏の福留孝介のサヨナラHRはライトポール直撃だったこと。一日にあの細いポールに2回も当たること自体が不思議である。W杯でのシュートがゴールポストに蹴られるのとは訳が違う。

2つ目は少しシリアスな話。一日遡り21日の最終盤を思い出してみたい。9回表の呉が出てきた際には3点差、まあ楽勝と思っていたら、長野久義、阿部慎之助にヒットを打たれ1、2塁、ロペス倒れるも代打高橋由伸、つまりHRが出れば同点という状況は前日にもあったはず。しかし、呉投手は冷静に高橋由伸をファーストゴロに仕留めている。

しかも22日の方が前日に比べ投球内容は格段にいい。前日のような高めに外れる変化球はなく、特に高橋由伸の前に三振に打ち取った長野久義に投げた決め球のカットボールのコントロールは最高である。しかも、高橋由伸も2ストライク1ボールと追い込み、余裕がまだ2球あるにも関わらず、何故か真ん中高めに直球を投げ、見事にHRされてしまったのか。前日と何が違うのか、それは点差である。前日は3点差、22日は1点差である点が違う。何とか早いカウントで勝負したい意識が最後の投球になったのではないか。魅せられたように好球を投げてしまう、これも不思議なものである。

3つ目として『何故福留孝介にサヨナラHRをマチソンは打たれたのか?』12回の阪神はマートンが初球をセカンドゴロ、今成は大きなファールフライを亀井に好捕され、2アウト。普通なら丁寧に投げれば引き分けになるかな?と思ったのが、落とし穴。福留孝介は最初からHRを狙っており、2球目をフルスイング、見事な弾丸ライナーのHRである。では打順を見ればHRを打てそうな選手は福留孝介しかいないのに何故無理に勝負を急いだのか。(少なくとも梅野よりは怖いはずだが。)これはマチソンはセットで投げるのがあまり得意でなく、しかも福留孝介は脚が早い。その為、失投がいってしまったのではと小生は推理する。

試合後、巨人監督の原辰徳は『ギリギリのところで頑張って追いついた紙一重の試合を僅かな差で落とした。粘り強く闘うことがこれからも大事となる。これを教訓とすれば良い。』的な談話を出しているが、腹の中は全く違うはず。11回は無死で亀井義行がヒットで出塁、長野久義がバントで送れず、さらに2塁で盗塁死、12回も1死でアンダーソンがヒット、しかし井端弘和のバントでダブルプレーとチャンスを巨人らしくなく潰しているからである。

但し、11回裏無死2塁の際に俊介を敬遠した上で鳥谷と勝負して近めのストレートで打ち取った西村とベンチの采配は大したものである。更に代打藤井をダブルプレーに打ち取った点も素晴らしい。でも何で12回2アウトのタイミングで勝負を強行するのか?その時巨人ベンチはどう指示をしていたのか、こうした点を深く考えるとプロ野球はさらに面白くなる。
(脱稿・7月23日午前7時)