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『鉄道シリーズ』その299。関東の中小私鉄も殆ど乗り終えた中で再び行きたいと強く思ったのが、秩父鉄道と銚子電鉄。今回は思い切って秩父鉄道から乗ることに。
秩父鉄道は北関東を走るローカル私鉄で羽生〜三峰口の71.2kmに38駅を有する。
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今回はそのうち熊谷〜秩父に乗車した。JR熊谷駅に8時過ぎに到着、熊谷まで来ると少し気温が下がる。当然、自動改札機を使い下車するが、秩父鉄道ではSuicaも自動改札機も関係ない。
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構内を左の方に向かうと秩父鉄道の窓口と券売機が並んでいて切符を購入。いつもSuicaを使っているため、券売機での購入も久しぶりである。
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改札口には駅員がいるが、入鋏はさすがに省略。ホームはJR線と並行して作られているが、ベンチ一つ取っても懐かしい。もちろん色々な表示板も。ホームの隣の線路には懐かしい小豆色の車両が留置されている。
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三峰口行普通電車は0824に定刻通り到着、ハイキングに向かう人達も乗車する。車体は旧東急7000系である。30%の乗車率でトコトコと2両編成の電車は動き始める。最初は北陸新幹線と並行して走る。上熊谷駅にはすぐに到着、古い駅である。
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石原駅は『いしわら』と書いてある。ただ、地名は『いしはら』らしいが。次のひろせ野鳥の森駅は2003年にできた新しい駅で駅名表示板は駅舎に大きく描かれている。
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この駅は熊谷商業高校の最寄駅でたくさんの女子校生が降り、駅の周りは住宅団地が整備されている。
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ただ、この辺りから畑が増えてきて、大麻生、明戸駅は乗降も少ない。次の武川駅からは貨物線の三ケ尻線が分岐、終点には石灰工場がある。そのため、電気機関車が多数留置されているが、これがカラフルに塗色されていて見るだけで楽しい。
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この辺りからは車窓に満開の桜や花桃などが鮮やかに咲き、また、耕作前の農地が広がり始める。永田、ふかや花園、小前田、桜沢と停車後、このあたりの中心駅寄居に到着する。
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寄居駅で一旦下車、この駅は先ほどの熊谷よりさらにレトロ。駅名表示板と名所案内、長い木製の椅子や水道などは記念物級でしばしホームを歩く。
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階段を登ると改札口、寄居駅は秩父鉄道の駅で東武東上線、JR八高線も同居している。そのため、Suicaのタッチする機械はあるが、秩父鉄道は関係がない。私はここで降りて鉢形城址に向かうことにする。(以下次回)