hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

土浦城(亀城)を散策する②

2021-06-29 05:00:00 | 城と城址
『関東の城址巡り』その6。引き続き土浦城を巡ってみる。再び太鼓櫓から一の丸に入り、奥をみると木がこんもりとしているが、これが土屋神社。さらに東櫓の反対側にあるのが『西櫓』である。

(西櫓)

西櫓は明治以降もそのままの姿を残していたが、1949年のキティ台風で大きな被害を受けた。やむなく、将来の立て直しを前提に一度取り壊されたが、市民からの資金供与もあり、1992年に保管されていた部材を使い、再興されている。

西櫓から外に出ると立派な土浦市立博物館がある。中に入ると一階には刀剣や具足、兜などが並んでいる。



その中に五代将軍綱吉から拝領した自筆の馬の絵が飾ってあり、興味深かった。以前に同じく綱吉の書いた兎の絵を見たことがあったが、こちらの方が上手い気もする。



2階には土浦周辺の勢力分布や宗教などについて書かれたコーナーなど興味深いが、土浦城の再現模型もある。これを見ると確かに周りに堀が回らされ、その中に3つの櫓を備えた平城だが、それ以外は屋敷が立ち並んでいた模様がよくわかる。



さらに二の丸が広々としていて城の規模は今に比べかなり大きかったようである。今までに随分多くの城と博物館を巡ってきたが、近年丁寧に見て歩くとその面白さがよりわかるような気がする。



再び東櫓に戻り、中に入る。新しく復元されたとは思えない緻密さで建築されている。2階に登り外を見ると土浦を一望できる。天守のない城のため、ここからの眺望が1番いい。