『久我山歳時記』その6。梅雨にいつまでも入らないうちに花は先取りするのか、昨年より早くユリが咲き始めた。白いユリはもちろん、色々な色のユリが競うように咲き出した。
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まず、赤く咲くのはスカシユリの仲間であろう。毎年最初に咲くような気がするのだが、まとまって咲くし、花の色、花の大きさ、いずれも一番目立っている。
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これに比べて薄いピンクの花を付けるのがササユリの仲間。2本くらいしか咲いていないのだが、奥の方にしとやかに咲いている立ち姿が美しい。
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黄色いユリはどうしてもカンゾウやキスゲの仲間と思ってしまいがちだが、こうした植物はワスレグサ属。(歌に唄われているワスレナグサ・勿忘草はムラサキ科の全く違う植物)ネットで調べるとマンシュウキスゲと出てきた。
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白いユリは同じソフトの診断ではタカサゴユリという台湾原産の植物と出てきた。
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ようやく花が咲き始めたのがアバカンサス。近年公園や園地にアジサイと共に植えられることが増えた植物。元々はユリ科に入っていたのだが、近年はネギ科、ヒガンバナ科に入れられることが多い。アフリカ原産で名前の由来はagape(ギリシャ語で愛)とanthos(ギリシャ語で花)を組み合わせたとされる。
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ら色は青紫と白の2色で咲き始めると一斉に咲く。これを見ると梅雨明けかな、と思うのだが、今年の梅雨はどうなっているのだろう。