hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

『ネッコ坂』と『キャットストリート』

2021-09-25 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その145。この企画を長くやっているが、東京23区の坂道はかなり周り終えてきた。しかし、少し離れたところにぽつんとある例も多く、今回は渋谷区神宮前にある『ネッコ坂』を訪ねてみた。



表参道駅を降りて原宿方向に歩く。秋とは言え日差しが強い中、街路樹が有難い。大きな石灯籠の横を通り、お洒落なショップやカフェが並ぶ道を歩く。



向かい側に表参道ヒルズで残された昔ながらの同潤会アパートを見ながら東京ユニオンチャーチという大きな教会の手前を左に曲る。



するとこんなところにお屋敷街、1区画の大きな家が並ぶ。突き当たりのマンションを左に行くと小さな園地がある。



ここにはかつて『大山史前学研究所と大山柏氏の邸宅跡』が出てくる。大山柏は日露戦争で活躍した陸軍大将大山巌の次男で軍人となったのちにここに考古学の研究所を建て数々の縄文遺跡を発掘するなど大きな功績を挙げた。

ただ、1945年5月の空襲により1万冊の蔵書とともに灰塵と化した。



この角を曲がり、公務員宿舎に沿ってさらに右に曲がるとようやく『ネッコ坂』に到着。始めは緩やかな真っ直ぐの下り坂だが、途中から左、右とクネクネ、また勾配がきつくなる。



天理教会の前を抜けると坂も緩くなり、細くなる。木の根のようにクネクネと曲がっているためにその名前がついたものである。



坂を降り終えて少し歩くとキャットストリートと交わる。隠田川の暗渠化によりできた道であり、スポーツブランドや高級ファッションのブティックが並ぶ。ティファニーの店もあるが、ネコのマークが愛らしい。



そのままキャットストリートを歩くと渋谷駅からすぐのところで明治通りと合流、その曲がり方もいかにも川の跡である。宮下橋の親柱のところまで歩き、今回の散歩は終了した。