坂道巡りのついでと言ってはなんだが、村山下貯水池(多摩湖)を歩くことにした。
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斜度37度と斜度28度の坂の上を走る多摩湖道路(多摩湖自転車歩行道路も並行してある)に出て、右方向に曲がると赤や黄色に色づいた木々を見ながら歩くことができる。始めは湖面は見えなかったが、木々の間からちらほら見えるようになる。
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さらに第二取水塔が見えるようになって来ると狭山公園の入口も近い。
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公園の入口両側の門柱が取水塔を模しているのも中々いい。
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公園に入ると地図があり、村山下貯水池(多摩湖)とある。多摩湖は東京の人口が増えて行く中、淀橋浄水場のみでは間が積まないと考えた東京府は明治時代より貯水池を計画。候補地はこの地のほか、箱根ヶ崎なども上がっていたが、周囲の状況、地形などを考えて大正時代より建設は始まり昭和2年に完成した東京都最大(周囲全てが東京都にある)人造湖である。
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歩いて行くと左側に色々と説明板があり、2つの取水塔のうち、手前の第一取水塔は高さ27.1m、外径8.8mで大部分は水中にある。できたのは大正14年と貯水池と同じ時期である。もう一つの第二取水塔は昭和48年に完成した。いずれもドーム屋根、アーチ窓の優雅な外観はシンボル的存在である。
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多摩湖を臨む堤体は318mを真っ直ぐに結んでいて、完成碑は武蔵大和寄りにある。
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幅の広い遊歩道のようになっていてジョギングやイヌの散歩をする人などで賑わっていた。
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対岸を眺めると遠くに西武ドーム、さらにその向こうには秩父連山のなだらかな稜線がみえる。目の前にある一番高い山(東京の西のはずれにある)が雲取山(矢印で示した山)である。
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堤体を渡り切ると観覧車がある西武園遊園地が見えてくる。ここを右に曲がり、線路の向こう側まで渡ると多摩湖駅に向かう階段が出てくる。
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ここからは国分寺までの直通電車が出ており、乗車した。以前にも書いたが、同じ国分寺から出ているにも関わらず多摩湖線(国分寺〜萩山〜八坂〜多摩湖)と国分寺線(国分寺〜小川〜東村山〜西武園)は武蔵大和〜八坂・小川〜東村山で垂直交差しており、近くに乗換駅はない。
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これは多摩湖線は多摩湖鉄道(総帥は堤康次郎)、国分寺線は川越鉄道(旧西武鉄道→武蔵野鉄道)となったという歴史的経緯によるものである。