2023年の阪神タイガースのスタートは万全なものとなった。DeNA戦3連勝、広島戦は1試合雨で流したが1勝1敗、ヤクルト戦は接戦続きだったが1勝1敗1分、つまり8戦終わって5勝2敗1分なのである。
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昨年は開幕試合で大きく躓き、ヤクルト、広島、巨人に全敗、初めて勝ったのが10戦目の甲子園でのDeNA戦である。
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しかし、その後もDeNAに1敗、広島に2連敗(1分)、中日に3連敗とこの時点で1勝15敗1分ととんでもないスタートであったということで前年との比較は全く意味をなさないが、今年の戦力を分析してみたい。
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まずは投手力、先発は青柳、才木、大竹、西勇は素晴らしいし、負けてはしまったが、雨天の中でよく腕を振っていた西純矢も悪くない。気になったのは第二戦に投げた秋山だけである。
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セットアップも浜地は手痛い1発で負け投手とはなったが、石井、ケラー、加治屋は調子がいい。岩崎も最初はやや心配したが、戻してきている。
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さらにクローザーの湯浅はWBCで自身を付けて戻ってきたその調子を維持できている。ヤクルトの防御率0.77は異常だが、阪神の2.43はいい数字と思う。
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問題は打撃力である。2番の中野、3番のノイジー、4番の大山は打撃10傑に入っているし、近本もよく打っていてチーム打率も.246とDeNAに次いで2位である。一見良さそうに見えるが中身が問題。現在の総得点が26だが、最初の4試合で23点、残りの4試合では3点、つまり1試合1点も取れていない。その大きな要因は5番を打つ佐藤輝明の不調である。どう見ても立ち遅れているのに早く矯正して回復してもらいたい。
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もう一つ気にしているのはホームランが濱口の1本しか出ていないことである。セリーグではヤクルト・巨人・広島が各7本、DeNAが6本に対して阪神・中日は各1本は寂し過ぎるのである。
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今日から巨人戦、相手は5連敗のチームだが、WBC組の戸郷が先発投手であり、簡単には打ち崩せない。西勇輝に好投してもらい、もらった少ないチャンスを生かして勝利を重ねることを祈りたい。(4月10日15時脱稿)