日本橋にある長谷川酒店は日本中の銘酒を販売している酒販店である。創業の亀戸店、麻布十番店、二子玉川店、ソラマチ店、東京駅地下やパレスホテルにも店はあるが、他の店と異なり日本橋のお店のみうどん屋さんを併設している。
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日本橋室町の中心にある福徳神社のビルの1階のお店に入ると左側には北から南までの酒蔵の日本酒が並ぶが、右側はイートインになっていて博多うどんを食べることができる。ランチセットはAとBがあり、Aはうどんのトッピング1つとかしわめしor三角いなり、Bはうどんのトッピング2つとかしわめしor三角いなりとなり、Aは700円、Bは800円となっている。月・木曜日のAはごぼ天なので私はいつもこの日を選んで食べに行く。
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11時40分に店に着くと開店直後のため、先客は2名のみ。レジにて先に会計してカウンターに座る。すると次々とお客さんはやってきて10分程度で8割かた席は埋まる。
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すぐにうどんは提供される。いつものようにうどんには黄金色の透明なツユが張られ、ごぼう天(さつま揚げではなく、天ぷら)4つ、かまぼこ1枚、ワカメ少々、青ネギが入っている。
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机に常備されている辛蔵という一味を少々、これを間違えてたくさん振るととても辛い。うどんを一箸頂くが、柔らかく茹でられた麺が優しい。ごぼう天も食べると少し甘く、うどんのタネとしては一番だなあと実感。ワカメもうどんとの相性がいい。
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ツユはアゴだし、薄口醤油と味醂で味付けされ、控えめな味が堪らない。
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かしわめしは簡単に言うと鶏の入った炊き込みご飯で鶏とごぼうがしっかりと味付けが成されていて、やや薄味のうどんと対照的である。かつて福岡の牧のうどんの味を思い出してしまう。
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以前は事務所のそばの居酒屋で昼には博多うどんが食べられたのであるが、コロナで閉店、この柔らかく、控えめな味付けのうどんを食べられる貴重な一軒である。ご馳走さまでした。
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長谷川酒店
中央区日本橋室町2ー1ー1武田グローバル1階
0362623111