『鉄道シリーズ』その215。引き続き桜木町駅近くの鉄道遺構をめぐる。色々と調べていると『鉄道創業の地』の記念碑があると言うことなのだが、場所がよくわからない。
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新南口とあったが、桜木町駅構内図にはこの出口がみつからないのである。駅の周りをぐるぐる歩いていると野毛に向かう地下道の入口近くに新南口を発見。すると地下道入口近くに背の高い記念碑があった。
色は深い茶色で目立たないが、昭和42年に横浜市観光協会により作られたもので高さは3mほどある。
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よく見ると周りの柱は開業当時の双頭レール、台は蒸気機関車の動輪を象っている。
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表面には『明治5年5月7日この場所にあった横浜ステーションと品川ステーションの間で開業し、その営業を開始した』と書かれている。一般的には明治5年10月14日新橋駅〜横浜駅で開業となっているが、この碑にあるのはそれに先立った仮開業のことを指している。
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また、裏面には仮開業時の時刻表が彫られていて『横浜午前800→品川午前835』『横浜午後400→品川午後435』と1日2本、35分で結んでいたことがわかる。当時は『午前八字』、つまり時ではなく字と書いていたことが興味深い。
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旧横浜駅駅長室の場所を示す小さな御影石のプレートが野毛方面に行く地下道入口外側のタイルに埋め込まれている。これもどこにあるのか探すのに苦労したが、本当に小さい。
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記念碑の裏には日本鉄道開業に大いに尽力したエドモンド・モレルの木が植えられている。その生誕170年を記念して植えられた桜の木である。
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そばの歩道に元々この碑があった場所を示す原標があるというので近くの歩道を探したが、これが見つからない。雨も降ってきたのでやむなく諦めたが、後でネットで調べたらすぐそばに。とにかく場所を探すだけで一苦労する『鉄道創業の地』の記念碑であった。