『鉄道シリーズ』その214。引き続き桜木町駅の鉄道遺構を見て回る。
2020年にJR桜木町ビルができた際に1階にある『CIAL桜木町ANNEX』1階に青梅鉄道公園から移設された110号機関車が展示してある。
この機関車は1972年の鉄道開業に合わせてイギリスから輸入された蒸気機関車5形式10両の内の1形式。1971年ヨークシャー社製造で同時に輸入されたもののうち最も小さい。車軸配置は2ー4ー0の2気筒単式のタンク機関車である。1924年には廃車となったが、日本最古の機関車として生態保存、1961年に青梅鉄道公園に移された。私も青梅で対面したことがあるが、当時は露天にさらされていた。
しかし、現在は客車(復元)と共にピカピカに磨き上げられ、すぐそばで見ることができる。
駅構内と同様に色々なトピックを書いたギャラリーが並んでいる。『最初の機関車たち』には最初に輸入された10両の機関車のこと、『明治の元勲を乗せた式典列車』には、式典列車の9両に乗った人物。明治天皇、有栖川宮熾仁、三条実美、井上馨、山縣有朋、江藤新平、勝海舟、黒田清隆、陸奥宗光、渋沢栄一と当時の日本を動かした主要なメンバーが書かれている。
他にも鉄道員の服装や鉄道のシステム、鉄道開業に尽力した人々など面白い展示が並ぶ。
当時の横浜駅のジオラマもよくできていた。鉄道開業当時のことを学ぶにはぜひ来た方がいい施設である。(以下、次回)