『鉄道シリーズ』その253。久留里線の廃止予定部分を徹底して調べに行くことにした。

(廃止前の留萌駅)
ローカル線の廃止の話は北海道だけのことではないようだ。数年前に留萌に旅行に出た時に札沼線の先端部分(北海道医療大学〜新十津川)と留萌本線の石狩沼田〜留萌の廃止が決まり、札沼線も留萌本線も石狩沼田駅・留萌駅がなくなり、線名の由来の駅がなくなることにショックを受けた。
しかし、11月にJR東日本は久留里線の先端部(久留里〜上総亀山)の廃止の方針が明らかにし、これは廃止になる前に乗るしかないと馳せ参じたものである。

久留里線はそもそも野田線(現、東武野田線)や夷隅線(国鉄木原線→現、いすみ鉄道)同様に千葉県営鉄道として木更津〜久留里間で1912年に作られた。もともとは軌間762mmの軽便鉄道であったが、1923年に国に譲渡、久留里線となり、さらに1936年に上総亀山まで延伸した。元々は半島を横断して大原まで繋がることを企図していたようである。しかし、延長部分は戦時である1944には不要不急線のされ、一旦は休止している。(戦後1947年に復活)つまり、一時期とはいえ、一度廃止されたこともある。

このような久留里線の廃止予定区間を調べるべく久留里を目指す。千葉県だからと甘く見ていると痛い目に遭う。というのは久留里線久留里〜上総亀山は木更津発6時25分、7時25分の次は13時1分までない。これではあまりに時間が余ると朝渋谷発6時50分の高速バスで木更津まで行き、久留里城などの名所旧跡を周り、その後に久留里発13時53分発上総亀山行を待つことにした。鉄道もいいが、あまりに不便なため、木更津でレンタカーを調達、まずは久留里城に向かった。


渋谷BT6時50分発木更津駅西口行きの高速バスは乗車が5人とガラガラで出発する。行き方は半分寝ていたためあまり覚えていないが、首都高3号線、環状線、1号線経由で走る。ちょうど羽田空港近くで日の出となり、海の向こうに大きな太陽が見える。


その後はアクアライン経由で袖ヶ浦BTに到着、さらに渋滞に巻き込まれながらも8時10分のほぼ定刻には木更津駅前に到着した。


レンタカーを借りて久留里駅を目指す。地図で久留里線を見ると木更津駅を出てまずは北に向かい、祇園駅あたりからほぼ東、しかし東横田駅からは右に曲がり始め、南に向かう。久留里駅まではほぼ南下する。


距離的には君津駅からの方が近く、ほぼ東に行ったところに久留里があるのである。
久留里駅までは道路を左へ右へカーブの連続だが、車が少ないため、30分ほどで到着。さすがに周辺には農協くらいしかなく、駅前に車を停めて、駅を見学する。


ただ、久留里駅は数少ない有人駅のため、構内には入れず色々と情報収集。タクシーもバス停もなく、レンタカー利用が吉と出た。(以下次回)