『日本橋の七福神』を巡る②。2社目は寳田恵比寿神社である。場所は東京メトロ日比谷線小伝馬町駅から歩いて5分ほど、普段は小さな祠のある神社でお参りする人も少ない。
神社は本堂のみしかなく、道路に接するように建ち、右側がコインパーキング、左側が駐車場とあまり風情はない。神職も在住している訳ではなく、お正月とべったら市の期間中のみ御朱印がいただける。
由緒だが、1606年頃は江戸城外にあった寳田村の鎮守であったが、江戸城拡張にあたり、移転をさせられ、馬込勘解由が住民を引き連れこの地に移った。
この地は駅伝、水陸運輸、金銀両替などの役を担い、大伝馬町の町名を賜った。寳田恵比寿神社は商売繁盛、家族繁栄、火防の守護神として崇敬者は多く、当時から10月19日のべったら市、20日の恵比寿神祭は盛んに行われていた。
今年は3年ぶりの開催になるべったら市は10月19日、20日の両日に足の踏み場のないほどの人が集まる。もちろん、べったら漬をメインとした漬物屋がメイン、皮あり、皮無し、さらに葉っぱのみというのまで売っている。それぞれの店が味を競い、試食させてくれる。ただ、思いの外値段は高く驚いてしまうかもしれないが。
他にもいわゆる縁日に並ぶ露店は全て並ぶほか、玉ひでや魚久、今半、芳味亭といった人形町の老舗、地元の繊維問屋や雑貨屋などが道を埋め尽くし、さらに夜にはそこらじゅうで宴会をやっている。
まず、私がお邪魔したのは10月16日、たくさんのスポンサーの提灯が並べられ、べったら市の準備は万端。ただ、神社は無人のため、御朱印もいただくことは出来なかった。(以下、次回)