『大正、昭和の建築物を訪ねて』その14。JR浅草橋駅周辺には久月などの人形問屋、宝飾品卸、文具雑貨卸、玩具花火卸など中小商工業者が多数残されている。
浅草橋駅を出て江戸通りを左に曲がり、歩いていく。今日回るのはこの左側のエリアである。
『季節の飾り立沢』という雑貨卸を左に曲がり、鳥越神社近くまで行きうろうろしていると甚内神社。すぐ先には木造2階建の懐かしい建物。木製の塀とベランダ、僅かな庭から生えている大きな木、最近中々見ない光景である。(トップの写真)
すぐ先の浅草橋3ー7にも木造2階建の民家。1階は全面ガラス、2階の雨戸収納には銅板が貼られていていい具合に緑青が出ている。
池田工芸さんは看板造りを2階部分はレンガ色に塗り直していて、横から見るとその構造がよくわかる。
他にもたくさん看板建築の家はあるが、廃業している店も多く、3年先にきたら空き地になっていそうな物件も多い。
1棟を2軒の家が使っている例も結構ある。前から見た部分はレンガ色に塗り直しているが、サイドまでは再塗色されていなかった。
木造2階建のがっしりとした造り、2階の雨戸収納や1階の庇には銅板が使われている。ただ、日中も雨戸が閉められていていまは無人の館かもしれない。
浅草橋駅近くの東宝宝飾のビル、こちらもかなり時代もので外観がお洒落。カーブは角が取られており、庇もトリコロールで可愛らしい。HPで調べると本社の場所が変わっており、このビルは使われていないのかもしれない。
最後は浅草橋駅近くの『とんかつスエヒロ』、角地の看板建築で渋いグリーンの建物。かつては朝ドラのあまちゃんのロケ地にもなったお店だが、残念ながら閉店されてしまったようである。