『東京の坂、日本の坂』その135。府中競馬場前駅から競馬場に行く通路と並行して坂道があるが『普門寺坂』である。
これは坂の西側にある普門寺に由来する名前であり、薬師如来が祀られていることから別名『薬師の坂』とも呼ばれている。
坂の上まで戻り、しばらく行くと左側に下る坂道が出てくる。これが『天神坂』、坂の左側に古い神社があるが、大国魂神社の末社である天神社があることから名前がついた。
坂の下まで降りて競馬場通りには行かず、右手に分かれる細い道を行く。すると大国魂神社の裏手に出るが、その塀に沿った細い道を歩くと下り坂になる。
これが『地獄坂』、木立が鬱蒼としていて、階段になり、さらに墓地に出るため、このような名前になったのかも知れない。
地獄坂を降り、妙光院の境内を歩く。右手に金毘羅堂に向かう細い階段坂が出てくるがこれが、『金毘羅坂』。
中は閉まっていて見ることはできないが、この仏堂は古いもので1816年に改築されたものである。
左側にある道を降りると広い道に出る。府中本町駅と競馬場を結ぶこの坂道が『御殿坂』。この坂の途中に徳川将軍家の府中御殿があったためについた名前だが、1646年の府中大火で焼失、その後は再建されなかったため、坂道の名前のみが残されている。
多磨霊園駅から東京競馬場前駅、府中本町駅と14の坂道を巡るいい運動になった。