『鉄道シリーズ』その244。今回はJR八高線の未乗部分(高崎〜寄居)が目的であったが、途中のアクシデントで東武東上線が一部不通となったため、八高線の殆どを乗ることになった。
高崎駅を通るJR線(除く新幹線)は高崎線、上越線、信越線、吾妻線、八高線の5路線だが、八高線は冷飯を食わされているように思う。というのは八高線が出る3番線に向かう階段を降りるとプラットホームが3つある。2、4番線は新宿上野ライン、湘南新宿ラインなのだが、3番線はそのホームの100m以上先にポツンとある。まるで京都駅の山陰線、かつての北綾瀬行、館林駅の東武小泉線、京急蒲田の各駅停車などと同じ。
ホームの先には2両編成のディーゼルカー、キハ110が止まっている。入口のボタンを押してドアを開ける仕組みだが、無人駅はワンマンカーのため、運転席横のドアしか開かないのである。
10時58分発児玉駅行は予定時刻通りに出発、上信電鉄のホームを横目に走り出す。次の倉賀野駅までは高崎線と並行して走る。住宅地を抜けると大きな工場が立ち並ぶ地域の中にある倉賀野駅に到着。
さらに高崎線との併走は続き、烏川の鉄橋を渡り、次の北藤岡駅あたりで線が別れる。八高線は右にゆっくり曲がって行き、新幹線の高架の下をくぐると駅員のいる群馬藤岡駅に到着する。
群馬藤岡駅は古い駅舎があり、乗降客も多いい。もう周りは田んぼや畑が広がり、妙義山系も臨むことができる。急にスピードが落ちたと思うと神流川の鉄橋に差し掛かる。昨年10月に台風19号の被害を受け、橋脚が変形するなどしばらく不通となった区間で徐行しながら長い橋を渡る。
するとすぐ丹荘駅に到着、ここで一旦下車をする。丹荘駅は無人駅で駅名表示板も一つ、かつては向かい側にある2番線も使っていたが、現在では跨線橋も閉鎖され、片面1つのプラットホームを上下線で利用している。