hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

博多ニューコマツ〜日本橋グルメ

2022-08-11 05:00:00 | グルメ
COREDO室町と一言で言ってもビルは4つ、うちCOREDO室町テラスだけが中央通りの反対側にある。一番新しいこともあり、レストランのレイアウトや照明もかなり異なる。事務所からは最も遠いが、博多の店『博多ニューコマツ』は大きなカウンターと特徴的な小上がりのみの店。

ランチメニューは九州名物の地鶏の天ぷらやチキン南蛮、胡麻さばなどがあるが、今日のスペシャルメニューは『松牛定食』(1620円)、その具体的な中身を聞くと間違いなく佐世保のレストラン門の名物『レモンステーキ』である。



作り方は熱く焼いた鉄板に牛肉の薄切りを乗せ、その上から醤油ベースのタレを掛け、ジューと言わせた後、追いレモンを掛けて食べる。

懐かしく、また美味そうなので注文、左側の人が先に注文していて運ばれてくるのを見るとやはり間違いない。

熱々の肉の他にポテサラ、沢庵2枚、味噌汁、ご飯が付く。肉にタレを絡ませてご飯の上に置き、食べる。見た目は脂っこそうに見えるが、追いレモンがよく効いて爽やかな味。煮詰まったタレも美味く、ご飯が進んでしまう。肉を食べ終わると残ったライスを鉄板に乗せてガーリックライス風にして食べるのもいい。

肉も薄切りのため、それほど量も多すぎることなく、完食。タレが命であった。ジョッキ入りの氷のたっぷり入ったお茶もありがたい。ご馳走さまでした。




ニューコマツ
COREDOテラスB1
中央区日本橋室町3ー2ー1
05054560640

宿場町を歩く〜幸手宿①

2022-08-10 05:00:00 | 宿場町
『宿場町を歩く』その11。幸手宿①、今回は杉戸宿のお隣、幸手宿を歩く。日本橋から数えて6番目の宿場であり、日光街道の脇往還で将軍の日光社参専用道である『日光御成道』(中山道本郷追分〜岩淵〜川口〜鳩ヶ谷〜岩槻)との合流地点にあたる。


幸手駅は大手町駅から半蔵門線・東武日光線で1時間強、東武動物公園駅から2つ目。駅のホームに立つと目の前に今後開発される見込みの空き地ばかり見える。



ただそれは西口。町の中心は東口側で幸手市観光協会が行っている貸自転車(1日400円)を借りることにする。本来は歩いて回りたいのだがあまりの暑さに少し日和る。



自転車で駅前の道を行くと日光街道との交差点に出る。向かい側に大きな古民家が見えてくるが、これが国登録有形文化財の岸本家住宅母家である。古民家カフェも併設されているが、残念ながら休館日で中には入れず。何となくどの古民家カフェにも振られている気がした。



岸本家は元醤油醸造業を営み、上埜屋の屋号で1900年パリ万博に出品、銅メダルを獲得をしたことがある老舗である。
向かい側には明治天皇行在所跡の石碑。明治9年(1876年)6月奥羽巡幸の際、またその後の2回の行幸の際のもの。宿泊は元本陣の知久屋であった。



先には神明神社(田螺不動尊)、江戸時代には高札場も設けられていた。田螺不動尊の由来は幕末、地元に住む小林善平が眼病を患っていた。何とか治したいと思っていた時に夢枕に成田不動尊が立った。善平はその勧めに従い、越後の菅谷寺に参詣すると不思議なことに眼病は完治した。



小林はこのことを岸本に話し、2人で神明神社の中に成田不動尊を造ったところ眼病に効くと民衆の信仰を得た。その方法は田螺の描かれた絵馬を奉納すると眼病が治るというものである。

また、田螺不動尊の案内板の隣に灯籠の基礎の石があるが、側面に『不』の記号が刻まれている。これは几号高低標といい、明治7年東京〜塩竈間でイギリス式の測量が行なわれた際に設置されたものである。



さらに行くと橋が見えてくるが、倉松川にかかる南橋、その先の交差点は右から日光御成道が合流してきている。また、この辺りが幸手宿の南端である。(以下、次回)





やぶ久(再訪)〜日本橋ランチグルメ

2022-08-09 05:00:00 | グルメ
日本橋でランチとなった。いつも通っているクリニックがコロナワクチン接種のお陰でいつもより混雑していて12時は過ぎてしまっている。コロナ禍で出勤する人は少ないが、店も閉店したり、昼やらなくなったりして店の混雑は相変わらず。はなまるうどんなど地下の店なのに行列は地上に伸びている。

立ち食い蕎麦も2店とも中にも入れない状態、一か八かで『やぶ久』の中に入るとちょうど何人かが帰るところですぐに座れた。

この店の名物はカレー蕎麦、そうカレーうどんではなくカレー蕎麦である。外の暑さも考慮して『小丼+小盛り麺類』(1100円)にするが、丼に悩む。カレー丼・玉子丼・カツ丼・親子丼・イカ天丼とある。

まあ、カレー(蕎麦)+カレー(丼)はありえないのでカレー丼はなし。玉子丼なら親子丼、親子丼ならカツ丼となり、イカ天丼との決勝。でもやはりカツ丼にする。
周りを見ていると大ざる、冷やしたぬきと言った冷やし物は出るが、人気は肉南蛮かカレー蕎麦+カツ丼である。

意外に早くカレー蕎麦+カツ丼が登場。麺が伸びるからとまずはカレー蕎麦から。この店は紙エプロンがないので慎重に頂く。この点でも箸の下手な私などはカレー蕎麦の方が麺を落とし、飛沫を上げることがないから断然いいと思う。



注文時に『豚』と確認されたが、やはりカレー蕎麦は豚バラ肉が一番美味い。とろける脂身、ネギのシャキシャキ感、他の店に比べて味が深く、スパイシー。熱いことも厭わず麺完食。

カツ丼は普通のカツ丼、やや肉に筋はあるが、気になる程でもない。なぜかカツ丼は一気に食べてしまう。たまにカレー蕎麦のツユを呑みながら食べ進める。

気がつけば10分もかからずに完食してしまう。せっかくだからとブログを書きかけ、以前の記事を読む。すると2018年11月には同じように悩み、同じような論理で『カレー蕎麦+カツ丼』を選択しているのだ。

さらに食べる順番もまるで同じ、我ながら何て進歩がなく、たまにしか来ない店で同じものを無意識に注文するのか。驚くやら、呆れるやら。でもこの店のカレー蕎麦は美味い。ご馳走さまでした。
やぶ久
中央区日本橋2ー1ー19
05058680404


久我山歳時記⑮〜隙間から健気に咲く植物

2022-08-08 05:00:00 | 日記
『久我山歳時記』その15。以前にテレビでも取り上げられた『根性だいこん』のようにアスファルトの継ぎ目や玄関のコンクリートブロックの隙間などにも色々な植物が健気に生え、花をつけ、実を実らしている。そんな姿を久我山町内で探ってみた。

他の町内も同様かもしれないが久我山の道路はアスファルトの継ぎ目に土が溜まり、そこに零れ種が落ち、芽を出していることをよくみる。写メにあるスミレはかなりややこしいところに生えていて3月には紫色の花を付けていた。
(今年3月撮影)

次は排水溝の蓋の隙間から芽を出したポーチュラカ、まだ小さく、花を付けるまでは至っていないが、8月には花を付けるかもしれない。



毎年ひたちなか海浜公園で秋には真っ赤にある色づくコキア。この家に昨年鉢植えがあったが、その種から本当にコンクリートの継ぎ目の僅かな土から芽を出した。既に20cm程度まで育っているが、何しろ車庫の入り口のため、いつまで保つかはわからない。



大きくなっているのはヨウシュヤマゴボウ、生命力が強く、また、あっという間に大きくなり、白い花を付け、さらに葡萄状の房となって黒褐色の実を付ける。高さも1mくらいにはなり、草ではあるが、茎は太く立派に育つ。



最後はタマサンゴ(玉珊瑚)、コンクリートの隙間に根を張り、次第に大きくなり。元は観賞用として輸入されたが、実に毒があるため、雑草のように自生しているものが多い。

(今年6月撮影)

白い花が咲き、緑の球のような実をつけ、これが黄色、朱色と変わっていく。なぜこんなに増えるのか分からないが、色々なところでみることができる。

観賞用の草花もいいが、その中で頑張って花を付け、実をならせている姿をみるとなぜか感動してしまう。

焼肉ライクで1人焼肉に挑戦

2022-08-07 05:00:00 | グルメ
どうも珍しいもの好きは歳を取っても変わらない。初めて回転寿司に行った際にもお茶の入れ方が分からず苦労したり、目の前の皿を取り損なったりして散々だったが、楽しかった。もちろん、当時はタッチパネルなどない時代だが。

今回は一人焼肉で有名な『焼肉ライク』に入ることにした。店の存在は1年前溝の口駅構内で発見したが、中々入店の機会がなかった。入ったのは整体を終えて恵比寿駅近くのお店、店の規模は牛丼屋と変わらない。ただ、入店するとすぐ右側にビジネスホテルにあるような精算機が2台並んで設置されている。

若い女性店員が席に案内してくれるが、これもまさにお一人様用、左右にはアクリル板、コックピットを思わせる。ただ、奥には2人席はあるようだ。店員がまず『初めてのご入店ですか?』と聞いてくる。初めてと言うとタッチパネルの使い方を早口で教えてくれる。タッチパネルで注文、できると厨房のある横の窓口に取りに行く方式。また、火の付け方が難しく、これはやってもらう。肉は50gずつからの注文ができる。



当然、セットの方が安いはずと探すが、セットを探しても『ランチ時間外』と出てしまうため、やむなく単品注文を強行。実はよく操作すればすぐに見つかるはずなのだが。肉はバラカルビ、匠カルビ、ロース、ハラミなどある。

ここはやはり売りのバラカルビと匠カルビを50gずつ、あとはご飯、スープ、キムチを全て単品で注文する。店員が勧めるライン会員になり、ウーロン茶をサービスでもらう。



店は空いていたため、すぐに肉もライスもカルビも出来上がり、トレイに乗せて取ってくる。テーブルの前がコンロ、左上にはタレが6種類。『濃厚なまこく醤油だれ』『ブランド焦し味噌だれ』『淡麗あっさり生醤油ダレ』『レモン汁』『旨辛コチュジャン』『おろしニンニク』。長い名前だが淡麗と濃厚をタレのスペースに入れてから焼き始める。



一人用の無縁ロースターは初めは強火だが、これを少し絞り、バラカルビから乗せていく。薄いこともあるが、熱効率もいいのかすぐ焼ける。ただ、不思議なことにあまり炎が上がったり、黒焦げになることはない。これをライスに乗せてまず一枚。中々うまい。

続いて厚めに切られた匠カルビを焼くが、サイコロステーキのような厚みがあり、肉の形状にもよるが、少しじっくりと焼く方が良さそうである。こちらは濃厚ダレを付けて頂くが存在感はある。肉は柔らかく、口の中で切れるが、一口ではやや大きい。これはコチュジャン投入と辛くし、さらにキムチと共に頂くが、これは美味い。三位一体とはこのことをいうのだろう。

流石に100gでは物足りず、50gバラカルビを追加。私はこちらの方が手軽であっさりしていて好みである。一人で誰にも気を使わず、食べたい分を食べ、飲みたいものを飲む、今の若者に受けている理由もよく分かる。ちなみに網を替えて欲しい時もタブレットをクリック、お冷やは右上にある。まあ、音楽を聴きながら、1人で楽しむ女性の姿が多く見受けられた。

オーダーは分単位で分かり、会計も左にある席札を精算機にかざし、バーコード決済をすればキャッシュレスである。ご馳走さまを直接言う人はおらず、厨房に頭を下げた。

焼肉ライク 恵比寿本店
渋谷区恵比寿西1ー7ー4
0364163529

ヒマワリの不思議

2022-08-06 05:00:00 | 日記
久我山界隈を歩いているとヒマワリ(向日葵)を植えている家をあちらこちらで見る。一口にヒマワリと言っても花の直径が50cm以上ある昔ながらのものもあれば、花の直径が20cmまでの小顔勝高さは1.5m位ある種類、全体に小さく高さが30cmくらいで花も直径20cmくらいしかない可愛らしいものまでバラエティに富んできた。



ヒマワリは北アメリカ原産で原種は高さが3mにもなる一年草、一つの花のようにみえるがキク科の特徴で小さな花が集まり一つの花を形成する。外輪の黄色い花びらをつけた花(舌状花)と内側の花びらのない花(筒状花)と区分することもある。



花の名前の由来は『太陽の動きに連れて花が回る』という習性から来ているが、実際に花が若い頃、つまり成長している時には日の出には東を向く。そして太陽が登りはじめるとその光に合わせて西の方を向くとされるが、これは蕾が付く頃までで花が咲くころには一定方向からは動かなくなる。



では何本か咲いているヒマワリはどちらを向いているのか、これを通勤路で観察した。何本もヒマワリの花が咲いているが、南をみるもの、東を向くもの、西や北を向くもの、色々あるのである。この写メはよく見ると花が背を向けて咲いているのだが、南北を見て居るのである。



では河原などにまとめて植えてあるヒマワリはどうだろうか。この写メは幸手市の権現堤に植えてあるヒマワリだが、皆西を向いて咲いていて反対側を見ているのはいないようである。

子供の頃からヒマワリは日の差す方を見る、この固定観念は間違っているのだろうか?それとも同じタイミングで咲く場合はやはり一定方向を見て咲くのだろうか。これこそヒマワリの不思議なのである。



ヒマワリを見ていたらコロナ前の最後の旅行で北海道北竜町を訪れた際に見える範囲いっぱいに咲いていたヒマワリ畑を思い出した。今年もコロナ禍で旅行は諦めたのだが、もう一度見てみたい風景である。




めんや〜神田ランチグルメ

2022-08-05 05:00:00 | グルメ
毎日炎天下を歩くことも少しは慣れてきたような気がする。それができるのも『日傘』によるところ大ではあるが。

ところで銀座から神田への移動中にランチタイムとなった。ついこの間のブログにも『かめや』の事を書いたが、今日は須田町にある『めんや』という立ち食いそば店を紹介したい。場所は地下鉄銀座線のJRと反対側の出口から出て、広い通りを渡ったあたり。暖簾には『ゆでたてからだに優しい そば うどん』と書いてあり、店の名前はサイドにあるだけである。

店内は2列に分かれた着席ゾーンと壁側の立ち食いゾーンに分かれている。店は向かって左の扉が入口、右の扉が出口であり、入口から入るとすぐに券売機がある。私はごぼう天蕎麦もいいなあと思いつつ、券売機が難しく単なる天ぷら蕎麦(450円)を選択、カウンターに出す。

すると店主の女性が『いらっしゃいませ、天ぷらは揚げたてを用意します』と言って後ろの天ぷら鍋にタネを入れ、蕎麦を茹でる。茹だったら丼に入れ、ツユを注ぎ、揚げたてのかき揚げとネギを入れて出してくれる。

お盆に乗せ、お冷を横に置き、席に着く。ツユのいい香りが堪らない。七味を振り、蕎麦から頂くが、二八蕎麦と思われる喉越しの良さ、さらにツユを飲むが、しっかりと出汁がよく効いた神田にしては薄めの味。だから出汁が香るのである。

かき揚げは玉ねぎがメイン、カリッと揚がっていて齧り付くが甘みをまずは感じ、食感もいい。割って食べるが始めは硬めの衣、だんだんツユが染みて柔らかくなる。このいずれもいい。



量的には普通サイズで多目とは言えない。ただ、腹の減った人たちはカレーライスなどのサイドメニューを合わせて注文している。12時を外せば席も15席あり、ゆっくり座って食べられる。

最後に空の丼をカウンターに出すと『ありがとうございました、お気をつけて』と元気に送り出してくれる。何とも気持ちの良い店である。ご馳走さまでした。
めんや
千代田区神田須田町1ー14
0332540361

京都を歩く②〜八坂神社、東寺

2022-08-04 05:00:00 | 日記
無事に法事も終わり、母方の祖父母の墓参りに東大谷墓地を訪れ、線香を上げる。これで公式行事を終了して坂を降り、八坂神社に向かう。



大きな鳥居を抜けてまず現れるのが舞殿(ぶでん)、祇園などの芸妓の名前が入る提灯がぶら下げられ、夜になるとこれに火が入り素晴らしい。今は結婚式などにも使われている。



向かい側が本殿、2年前に国宝に指定された。1654年に徳川4代将軍家綱により再建されたもので祇園造と言われる独特な建築様式の社殿。龍穴という池の上に建てられていると伝えられているが、漆喰で固められていて分からない。



お参りを済ませる頃には再び雨が降り始め、今後の天候が危ぶまれるため、どうしてもお参りしたい東寺にタクシーで向かう。




東寺には2時少し前に到着。何度となくお参りしているが、歩いてくるのは久しぶり。まずは入口にある『慶賀門』(重文、鎌倉時代)からじっくり眺める。



広い駐車場の横には蓮池が広がり、バスの花が見頃である。まだ蕾のもの、花が満開に咲いているもの、花は終わり実をつけているもの、と色々な花が同居している。何とも気品のある桃色の花を見ていると確かに極楽はこういうところかなと古の人が考えたことも頷ける。



拝観料500円を支払い境内に。まずは手前の講堂からお邪魔する。建物は東寺が空海に下賜された後、839年にはあったと思われる。現在のものは1491年に再建された。この中には立体曼荼羅が形成されており、中央の須弥壇には大日如来を中心とする5つの如来像、手前(東側)は金剛波羅蜜多菩薩を中心とする5つの菩薩像、向こう側は不動明王を中心とする5体の明王像が配置されている。



さらに梵天・帝釈天像、四天王像が四隅に配されていて計21体(うち16体が国宝、5体が重文)が整然と並べられている。



隣は金堂でこちらも建物自体が国宝。空海が下賜された823年にはあったと伝えられている。その後室町時代の土一揆で焼失、今の建物は1603年に豊臣秀吉が寄進したものである。本尊は薬師如来坐像(重文)、脇侍は日光・月光菩薩。本尊の台座の下には十二神将が立つ。



観覧者もそれほど多くなく、仏像を一体ずつ丁寧に見ていく。前回までは明王像や四天王像ばかり見ていたが、今回は大日如来像・薬師如来坐像をじっくり時間をかけてみる。長い間、拝観する者が手を合わせ、救いを求めてきた仏像の迫力に感銘を受けた。

金堂を出て奥に行くと五重塔。行く時の運転手さんに教えてもらったのだが、高さは55.5mあり、日本で最も高い五重塔とのこと。子供の頃、この塔をみると京都駅に近づいたことを実感した。しかし、空全体が雨雲に包まれ、今にも夕立が降りそうになったため、入口に急ぐ。

建物に入ると共に雨が急に強くなった。すぐに屋根に繋がった樋から滝のように雨水が落ち、これを外国人の女の子が喜んで触れようとしていた。

それから20分ほど雨宿りをしてようやく小降りになったところでタクシーを拾い、帰途についた。




釣りきん〜日本橋ランチグルメ

2022-08-03 05:00:00 | グルメ
暑い日が続くことに加え、挨拶回りで午前も午後も外出と疲れが蓄積してくる。だからといって熱いものを暑い日に食べるほど意欲的ではない私はざるそばに飽きて今日はランチメニューの握り寿司を食べることにした。

COREDO室町2の地下に『釣りきん』という小さな店がある。酒のラインナップを見るとかなり一流店だが、コロナ以降はテイクアウトにシフト、ようやく店で食べられる様になったのである。

お目当てはランチメニュー・握り寿司11貫セット。11貫も乗って味噌汁もついて千百円、これは日本橋ではかなりのお値打ち価格である。



カウンターに座り、ランチメニューをお願いする。メニューを見ると『選べるネタ1貫+中トロ入り握り寿司11貫(1700円)』『選べるネタ2貫+中トロ入り握り寿司8貫(1700円)』というのもあるが、今日はお任せで十分である。

カウンター真ん中に陣取る。というのも他にお客さんはいない。お茶が鮨屋の湯呑みで提供され、後は寿司ができるのを待つ。7、8分後、寿司が登場。併せて味噌汁も運ばれてくる。

全ては今板前さんが握ったもの。ネタは下から海老、鰺、帆立、玉子。2列目が生だこ、イワシ、カレイ、カジキマグロ。3列目は赤身、イカ、サヨリ、サーモンと計11貫である。

まずは海老、生だこなどから行くがシャリはやや柔らかめ。しかし、ネタは新鮮で特に鰺やサヨリ、カレイなどは秀逸。味噌汁は海苔やおご海苔などが浮いていて磯の香りがする。



目の前にはワンカップのラインナップが書かれたメニューもあり、磐城壽や刈穂(秋田県)、黒牛(和歌山県)など中々揃っている。

テイクアウトは人気だが、他にお客さんは来ない。いい店なんだけど。と思いつつ、勘定をして帰りました。ご馳走さまでした。
釣りきん
COREDO室町2B1
0362819625

せともの市2022

2022-08-02 05:00:00 | 日記
久しぶりに人形町のせともの市に行くことができた。昨年は母親が亡くなったため、行くことができず、一昨年はコロナでせともの市自体が中止となったからである。



江戸時代以来、人形町周辺には50軒ほどの陶磁器を商う店が立ち並んでいた。というのも日本橋川と箱崎川に挟まれたこの地区は海上交通が盛んで酒、砂糖、醤油、穀類などと共に陶磁器も江戸と関東で消費する90%が人形町、浜町、蛎殻町に集まり、日本一の陶磁器市場として栄えていた。



戦後、その勢いは失われたが、当時の賑わいを伝えようと八月第1週の3日間にせともの市が行われるようになったのである。



水天宮前交差点〜人形町交差点の歩道全域に50店が露店を出し、定価の20〜30%引きで陶磁器を販売する。扱うものは日常使われる茶碗や丼、皿、酒器からブランド品の壺や大皿まで。店によっては箸置きばかり並べるなど色々とある。



また、窯も伊万里焼、小鹿田焼、波佐見焼、壺屋焼、唐津焼、京焼、笠間焼、益子焼など生産地も日本全国に広がる。



尤もせともの市とは言いながらも生活用品の布巾やタオル、サンダル、塗り箸などの店もある。



大観音の前では子供向けのろくろがあり、これを使い、焼き物制作に挑戦できる。また、併せて愛知県瀬戸市より分神されている陶彦大神の例大祭も催される。



それぞれのお店には目玉商品を買おうと主に中年以上のおばさんたちがそれこそ目を皿のようにして品定めをしている熱気が伝わってきた。このせともの市は8月3日までの開催である。