いよいよ寒さも強くなり、冬の味覚が恋しくなる時期になった。冬の味覚といえば『鍋』、ふぐも蟹もキムチ鍋も美味い。それと並んで食べたくなるのが『牡蠣』である。牡蠣の土手鍋もいいが、牡蠣はフライで食べるのが好きだ。
今回は『そよいち』さんにお邪魔した。普段はビーフカツが看板メニューだが、11月になると限定10食の牡蠣フライがメニューを飾る。三陸産の大粒な牡蠣が4つ乗って1850円、多少高いが、季節物は食べないとと注文する。
以前にもこのブログで紹介したが、元は人形町駅前にある(店はあるが、休業中)『キラク』として1951年に長谷川外吉さんが開店した老舗。人形町には老舗の洋食屋がいくつもあるが、その一つであった。しかし、乗っ取りに遭い、従業員の一部が長谷川氏の娘さんと新たに作ったのが『そよいち』である。
カウンター15席だけのお店だが、揚げるのは1人、他にフロアに3名いてメインが出来上がるとテキパキとご飯や豚汁が出される。11時25分に店に着いたのだが、待っている人が2人、待合で座っている。注文は決まっているので告げて5分ほどで席が空く。
ちょうど中央席で調理がよく見える。まずは前のお客さんのカツカレーを作っていて、次は我々の牡蠣フライ。
我々の分を作ると後残りは3人分だった。目の前で手早く粉をはたき、パン粉を付けると大きな油たっぷりの揚げ鍋に投入。揚げ時間は短く、付け合わせの乗った皿に牡蠣フライを乗せて出してくれる。
揚げたてにウスターソースをかけてがぶり。大ぶりの牡蠣の身からスープが出て何とも美味い。衣の厚さも揚げ具合もちょうど良い。これがご飯によく合っていて箸でいただく洋食である。
気がつけばあと1粒、じっくり味わって頂きました。また来年も牡蠣フライを食べにきます。ご馳走さまでした。
そよいち
中央区日本橋人形町1ー9ー6
0336669993