hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

やぶ久でカレー丼を頂く〜日本橋ランチグルメ

2024-12-11 05:00:00 | グルメ
日本橋でランチとなった。久しぶりに『やぶ久』の前を通るとまだ座れそうなので入ることにする。明治33年(1900年)創業の老舗だが、結構庶民的な側面を残している。私はいつ来てもついつい名物の辛口カレー蕎麦ばかり食べてしまうのである。

お隣の『よもだそば』もカレーライスが絶品、この周辺の蕎麦屋さんは蕎麦よりカレーに惹かれてばかりである。



じっくりメニューを見ると『小丼+小盛りそば』というセット(いずれも1250円)がある。丼の方は『カレー丼』『親子丼』『玉子丼』『カツ丼』『イカ天丼』、蕎麦は『たぬき蕎麦(冷・温)』『カレー南蛮』『肉南蛮』『おろし蕎麦』『ネギ南蛮』と35通りもある。中には『カレー丼+カレー南蛮』という人もいるかもしれないが、さすがに笑われるかなあと思い、『カレー丼+たぬき蕎麦(温)』にした。



11時50分くらいだったが、一旦は満員に。しかし、蕎麦屋だけにお客さんの滞在時間は短く、あっという間にがらがらとなった。

私のランチはすぐに到着。まずはたぬきそばから頂く。小ぶりな丼に揚げ玉、さらに蒲鉾が1枚と結んだ三つ葉がのせてある。黒七味を振ってツユを一口、老舗だけあって出汁が効いた美味い蕎麦つゆである。

麺もやや細めの二八そば、喉越しは素晴らしいが熱く慌てて食べると喉をやけどしかねない。まずは麺を食べ終わり、ゆっくりつゆを頂く。




次いでカレー丼、カレー南蛮は何度も食べたことがあるが、丼は初めて。餡は蕎麦つゆにカレー粉を溶いたものでカレーライスとは一線を画す。木さじで縦にご飯と餡を一緒に食べるのだが、とろみの付いた餡と炊き立てのご飯は簡単には冷えない。先ほどのたぬきそばに比べて遥かに熱い。餡には玉ねぎだけでなく、豚バラ肉がたっぷり、カレー南蛮同様に美味いのである。

食べていくうちにだんだん辛味を感じ始め、添えてある柴漬をつまみ、蕎麦つゆを飲みながら頂くのがちょうどいい。寒くなるこの季節、ちょうど良い取り合わせであった。最後に熱いそば茶を頂き、ご馳走さまでした。



そば久本店
中央区日本橋2ー1ー19
0332710829


上野駅周辺の坂道を巡る①

2024-12-10 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その225。上野駅周辺の坂道を歩きながら、旧跡も巡ることにした。11月も後半に入ると急激に寒くなり、冬近しと誰もが感じる。上野駅公園口も2022年3月にリニューアルされ、通行量の多かった上野公園通りも南北に分断、駅前は車が入れなくなった。

歩く方からすると実に快適で出口を出て真っ直ぐ行けば動物園、先を右に曲がると国立博物館などわかりやすくなった。駅前のイチョウの木も黄色くなったもの、まだまだ緑色のものなど個性が出ている。

右手には国立西洋美術館、有名なコルビジェ設計の世界遺産。現在、モネ展が開催中のため、たくさんの人が並ぶ。



向かい側にはオーギュスト・ロダンの『考える人』『カレーの市民』という名作が展示されている。列も長いことから並ぶのは諦め、東京文化会館の方に歩く。





下り坂となるが、これが『車坂』。明治16年までは上野寛永寺から東側に降りる坂が3つ(車坂、信濃坂、屏風坂)あったが、上野駅と線路の拡幅により、全て消滅した。



今の車坂は旧町名の車坂町によるものとある。池波正太郎の剣客商売にも登場(消滅した車坂)する。


(パンダ橋)
車坂には上野動物園にいる動物のパネルが埋め込まれていてこれを確かめるのも楽しい。パンダ、ハシビロコウなどを見つけた。

(旧松竹デパート)

(旧聚楽)

その先、階段を降りると右手にかつては上野松竹デパート(上野松竹など映画館の入ったビル)やじゅらく(聚楽)は新しいビルになり、すぐを右に曲がると3階まで行けるエレベーター、降りると上野公園に入ることができる。(以下、次回)


ヨイノフネ〜久我山グルメ

2024-12-09 05:00:00 | グルメ
井の頭線久我山駅は『アド街』で特集されたことがない。例えば先週土曜日は『京急 立会川駅』だったのだが、その話題作りに苦労していたのは私でも分かる。しかし、それでも番組が成り立つのは京急立会川駅には行きたくなるような飲食店(除く、チェーン店)が数多くあるからと勝手に想像した。

(めん熊)

確かに5年前には該当する店は僅か、しかも特徴のない店が多い(?)気がしていたのだが、コロナ禍が去り、かなり久我山駅周辺にもいいお店が出現した。例えば駅前のラーメン店『めん熊』、ピーコックストア並びの欧風料理の『ハナイグチ』などである。

今日お邪魔した『ヨイノフネ』もそんな1軒、開業は2023年4月である。ではなぜこのタイミングで初見参なのかだが、開店すぐにduncuyに出て予約が取れず、何となく足が向かなかったからである。

今回はちゃんと予約して6時に入店、今夜も予約で一杯のようである。2組目の客となり、カウンターに座る。カウンターは全部で10人ほど、後は4人席1つ、つまり定員は14人とこじんまりしたお店である。

席に着き、お店の人から『メニューでアラカルトに注文して頂いても、4皿のミニコース(3850円)をまず頼んで頂いてもいいのですが』と言われてお勧めどおり、ミニコースを選択した。



まずは久我山ビールで乾杯、小瓶を2人で分けることになるが、寒い時期ちょうど良い。久我山ビールは久我山3丁目にあるブルワリーで作られたらしく、久我山住民である私も初めて知る。味はやや苦味のあるしっかり系のビールで香りがいい。

まず1皿目は『大根入りの茶碗蒸し』、上には蟹のほぐし身が乗せてある。スプーンを入れると4つに割った大根が鰹出汁で煮てあり、その出汁で作る茶碗蒸し、あっさりかと思いきや、しっかりとした味付けで温まる。

2皿目は4種の酒肴が乗っていて左上から『ひらめの昆布締め、胡瓜の土佐酢和え、揚げ昆布』『能登のもずく』『天王寺カブの千枚漬け』『春菊の白和』。いずれも酒に合うように味付けされていて特に白和えの甘くない、しかし、塩辛くない味付け、やや太めのもずくは特に美味かった。



酒はまず『澤乃井』(東京都)の初絞り、これは最後で2人とも猪口1杯ずつ。爽やかな旨さである。続けて『瀧自慢』(三重県)、夏に行った赤目四十八滝近くの蔵で辛口だった。

3皿目はブリの極上腹身焼き、里芋唐揚げカラスミ乗せ。脂の乗ったブリは絶品、新鮮で血合いも腹の部分も大変美味かった。里芋もあつあつ、カラスミで塩加減も良かった。



酒は『寒菊』(千葉県)、優しい甘さがある呑みやすい味、塩や脂の強いブリによく合う。

4皿目は蓮根まんじゅう、この店のは中に海老が入っていて細かく切って食感を楽しむレンコンとおろしてしっとりしたレンコンが混ざり、油で揚げ、醤油と酒と砂糖の餡を掛けた手間のかかる料理。揚げたてで周りのカリッとした食感もいい。



まずは追加料理として『桜エビのかき揚げ』を注文。これは鉄板、塩で食べてよし、天つゆで食べてよし、酒の肴としては最高であった。酒は途中から『田酒』(青森県)の新酒、フレッシュで鼻から抜ける香りが素晴らしい。あと4号瓶8本で終わりとか。

最後に『牡蠣と白子のグラタン』を頼む。中に小さめの牡蠣と白子がたっぷり、クリームに隠し味としてたぶん白味噌と酒粕が入っていると思う。牡蠣・白子と主張の強い食材に負けないソースで調和を取り、仕上がっていた。ただ、最後に食べるよりもう少し早く注文すべきであった。

この店の規模で板さん以外に料理人が1名、フロア3名で運営していることもあり、呼んでもすぐ来てくれ、サービスもいい。また、料理もいい具合に出てくる気持ちのいいお店であった。ご馳走さま、こんな店が歩いて8分の所にあるとやはり嬉しい。

ヨイノフネ
杉並区久我山4ー1ー4
0368269895

『久我山歳時記』(54)〜大雪に入り、本格的な寒さの兆し

2024-12-08 05:00:00 | 日記
『久我山歳時記』(54)、12月7日は二十四節気の大雪(だいせつ)に入る。気温の高い日が続いていた日本列島も11月の終わりからは北海道・東北地方は寒気の影響を受け、最低気温が氷点下の日が続いた。

大雪入りを待つかのように冬将軍の到来となり、寒気が北関東まで降り、12月7日の最低気温は埼玉県では1℃と寒さが一気にやってきた。東京はまだかろうじてそこまでとはなっていないが、年末にかけて寒くなるらしい。

大雪は12月7日〜21日だがさらに細かい七十二侯では『閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)〜12月10日』『熊蟄群(くまあなにこもる)〜12月15日』『鱖魚群(さけのうおむらがる)〜12月21日』とどんどん寒くなっていくのである。

久我山の町を歩くとユリノキの葉もほとんど落ち、ケヤキ並木の落ち葉で通りが一杯となっている。

花はちょうど山茶花が満開の時期、赤や白、ピンクの花が華やか。他にもツワブキ(石蕗)の黄色い花もいい。

我が家のそばの11月になると咲くコウテイダリア(皇帝ダリア)が気になり見に行くと、いつも2mを越える高さになる草も今年は1m30cm程度しか伸びていないが、花は今が満開。



霜が降りると枯れてしまうのだが、今年は暖かさが残っているからか、もう少し楽しむことができそうである。



花が少なくなるこの季節、赤い色に驚かされるのがカラスウリの実。街路樹に蔓が巻きつき、葉が枯れて実だけが残っているからだろうか。

赤く鮮やかな実といえばピラカンサも負けていない。写メに撮ったこの木の実の数は幾つあるのだろうか。他にもナンテンの実も美しい。

モミジやイチョウは散り始める中、美しく紅葉しているのは壁に沿って生えているツタ(蔦)、まるで絵画のように美しくグラデーションとなっていた。



次の二十四節気は今年最後の『冬至』、今年もあと20日あまり、風邪も引かずに、寒くなることを楽しみながら暮らしていきたい。




寒い日に食べて温まる〜人形町・四川亭

2024-12-07 05:00:00 | グルメ
 
ランチを食べに行くと『チャーハン』と『小ラーメン』、『カツ丼』と『小たぬきそば』と言ったセットメニューが用意されていて、これが割安なケースが多い。

よくお邪魔する四川料理の四川亭のランチにはメインが15種類(850〜1000円)、ミニセットが11種類、つまり15×11=165の組み合わせがある。以前はミニセットにグラスビールがあってこれを夏など頼む人もいた。

朝から寒い1日、温かいものが欲しくなる中、どの組み合わせが一番暖かくなるかと悩んで『ねぎラーメン+麻婆丼』をお願いした。

店は結構混んでいて少し待たされ注文の品が到着。まずはいつもの様に汁物のねぎラーメンから頂く。

ニンニクではないため、匂いはそれほどでもないな、とは思ったが白ネギのササ打ちをラー油で和えた具がたっぷり、香り以上にかなり辛い。ラー油の辛味よりネギの辛味が強く、温まる。

次に麻婆丼と思ったが、店の人が間違えて麻婆豆腐が来ていた。今更交換要求もし辛く(2口ほど食べて気づいた)そのまま頂くことに。この店の名物麻婆豆腐は熱々に加えてかなり辛い。一口食べるも、かなり味も濃く、辛いと思ったが、これを麺に乗せて『麻婆ラーメン』にすることにした。

正確には『麻婆ネギ豆腐ラーメン』、これは辛く、ネギの香りもして美味い。通常の麻婆ラーメンより具も多く、ちょうど良い。(あまり、お見せできるビジュアルではないため、写メは割愛)



オーダーは間違っていたけど、怪我の功名、より身体はポカポカ。当初の予定通り頂けて満足できるランチとなりました。他に、どんな組み合わせがいいのだろうか。例えば野菜不足なら『中華丼+やさいタンメン』、麻婆好きなら『麻婆丼+麻婆豆腐』、さらに辛いのがいいなら『麻辣湯麺+麻婆豆腐』など考え始めれば無限にある。



なお、麻婆豆腐定食もあり、これにはマイルドにするため、温泉卵がついてきます。ご馳走さまでした。人形町にお寄りの節は是非、但し12時近くは混んでます。
四川亭
中央区日本橋人形町1ー8ー7
0358430304

『秋の甲斐路へ』⑩終〜富士山と別れて勝沼のワイナリーへ

2024-12-06 05:00:00 | 旅行
『秋の甲斐路へ』⑩、最終日の11月3日は晴天に恵まれ、目の前に驚くほど大きな富士山が現れた。前々日に博物館で言われた通り、初冠雪が遅れ、いつもの雪を被った富士山ではなく、真っ黒な夏山のままである。

しかし、夜明けの富士山は私のような者には宿泊しないと見ることができない。朝日を浴びて微妙な色の中にある姿はどれだけ見ても見飽きることはなかった。



前日が雨だったこともあり、朝食後、外に出てようやくホテルの外観を見ることができたが、なかなかおしゃれな南欧風、見下ろすと河口湖も良く見え、カメラスポットも沢山ある。いわゆる映えるホテルである。

湯船のあるバルコニーもよくできていて真ん中あたりが窓のように開く。湯船な座ったまま富士山を眺めることができる。自分で挽いたコーヒーを湯船でゆっくり頂く、こんな贅沢もすることができる。

朝、9時に出発して下道を走る。気がつくと左右とも桃や葡萄の畑の中を通る道となっていて40分ほどで勝沼に到着。まずは老舗の勝沼醸造に向かう。1937年創業の老舗ワイナリーで駐車場のサインまでおしゃれ。



有料試飲を始めたのも最も古く、もちろんアルガブランカを始めとするワインも素晴らしい。





数年ぶりの訪問でワイン試飲スペースも広くなり、さらに葡萄畑を一望できる展望テラスが2階に設置されていた。





前々回に購入したカードを有料試飲の機械に差し込んで新酒やアルガブランカ、アルガブラン、アルガーノなどを試飲したいところだが、車のため、相方に飲んでもらい、3本購入した。



続いて距離はすぐだが、甲州市のお隣、笛吹市一宮町にあるルミエールに向かう。創業130年の歴史のあるワイナリーで石蔵発酵槽は国登録有形文化財に指定されている。初めてお邪魔してから20年以上経過、昔は事務所横にある小さな試飲室で飲ませてもらっていた。





今は新たにワインの展示スペース、試飲コーナー、ゼルゴバというレストランなどが作られ、当時からはまるで規模も変わっている。白ワインも地元南野呂で取れるデラウェアを使った一升瓶ワインから1万円を超えるシャトールミエール、また、スパークリングやオレンジワインなど種類も多く、楽しめる。

こちらではオレンジワインと新酒の計2本を購入。私の持っていた有料試飲カードはかなり古いもので今はやり方が変わっていた。しかし、古くからの顧客を大切にしてくれ、お勘定の際にこのカードを見せるとさらに5%引きにして頂いた。

最後に地元の農協がやっている『JAフルーツ山梨の店』でお土産を購入、帰途についた。ワインもいいが、そのツマミとして巨峰のレーズンは素晴らしい。我が家に戻ったのが、昼過ぎ。タイミングを外すと渋滞なしで帰れた。僅か2泊2日半の甲州路だったが、富士山にワイン、河口湖、さらに古墳色々楽しむことができた。
ご愛読ありがとうございました。




イチョウの葉舞い散る神宮外苑へ②〜つば九郎神社とお岩さま

2024-12-05 05:00:00 | 日記
外苑のイチョウ並木を見るだけで40分近くかかり、ようやく外周道路まで出た。かなり絵画館も大きく見えるようになり、これを右に曲がる。ふと右側を見ると京都芸術大学大学院校舎、久しぶりに歩くと新しい建物が増えていた。

絵画館前駐車場は満車、学生時代には1日停め放題で500円とリーズナブルな駐車場だったのだが、今は1600円、まあ40年以上経てば当たり前だろう。今も1日停め放題は変わらないようだ。

その先、茂みの切れ目を右に曲がるとかつて長崎料理吉宗が入っていた建物。歩道橋を上がるが、権田原方向を望むとイチョウ並木が美しい。

信濃町駅も新しくなってから久しいが、2階にはヤクルトスワローズのファンなら足を運ぶ『つば九郎神社』に参拝。孫たちが応援しているからである。鳥居の向こうにつば九郎人形、これだけ見れば可愛らしい。



ただ、毒を吐くところも面白いキャラである。当日はヤクルトスワローズのファン感謝デーでユニフォーム姿の人がたくさん来ていた。

駅の建物を抜けて外苑東通りを四谷三丁目方向に歩く。以前は小さな商店が立ち並んでいたが、今は創価学会の建物ばかりが立ち並んでいる。



信号2つばかり先を右に曲がり、次の細い道を左に行くと暗くなりかけた道沿いに赤い提灯が見えてくる。これが於岩稲荷陽運寺である。日蓮宗の寺院で境内のタイサンボクの下にお岩さまの祠があったと伝えられる。ただ、戦災で全焼し、栃木県沼和田の薬師堂を移築した本堂である。

境内には井戸もあり、今もちゃんと水を汲むことができる。



陽運寺を出て、右に曲がると古い建物。これが田宮稲荷神社跡で於岩稲荷神社の旧地にあたる。江戸時代後期の作家・鶴屋南北が書いた『東海道四谷怪談』で有名な民谷伊右衛門の妻であるお岩を祀ったもの。



1825年に江戸浅草の中村座で上演し大当たり。ただ、これはあくまで物語であり、御家人・田宮又左衛門の娘・お岩は養子伊左衛門の貞淑な妻で、代々家に伝わる稲荷を信仰していた。このお岩にあやかろうとお岩稲荷神社の信仰は盛んになったと言われている。帰りはそのまま四谷三丁目駅まで歩いた。

ダイニングブッフ彩〜人形町ランチグルメ

2024-12-05 05:00:00 | グルメ
人形町界隈のランチの店はかなりお邪魔したが、まだまだ行ったことのない店はある。これは好みもあるが、店を見つけられないこともある。お邪魔した『ダイニングブッフ彩』は前の事務所ならびのビルの地下1階にある。



階段を降りて店に入るが、4人席が2つ、2人席が1つ、カウンターが6席と全体で16人のこじんまりしたお店でランチは3種類。Aは『揚げなすとチキンソテージンジャーソース』、Bは『ハンバーグデミグラスソース、エビフライ、カニクリームコロッケ』、Cは『カキフライ、豚ヒレカツ』でいずれも1200円である。



前日にカキフライを食べた私はBランチを選んだ。先客はカウンター1名とボックスの4人のみ、しかもカウンターのお客さんはほぼ食べ終えていた。

この店はシェフのご主人とフロアの奥様2人で切り回している。すぐにお冷とサラダが提供された。サラダは和風ドレッシングを掛けたミニサラダ、まずますの味である。

続いてカップスープが登場。ワカメと卵が具として入っている。熱いがなかなか美味い。

厨房ではハンバーグの空気を抜く音、ついで油で揚げる音、私のランチを作っているようだ。12時10分前になると3人、2人、さらに2人、1人と次々に来店。あっという間に満席になる。

5分経過するあたりでBランチが登場。エビフライにはたっぷりのタルタルソース、ありがたい。テーブルの上には調味料もなく、シェフは味付けに自信があるのだろう。まずはハンバーグから、ふっくらと焼けていてやや大人しめのハンバーグがいい香り。味もいい。

エビフライもクリームコロッケも揚げたて、まずはクリームコロッケからいただくが柔らかめのベシャメルソースはバターと蟹がたっぷり、美味い。少しタルタルソースも付けるがこれもいい。

エビフライも3つに切るほどの大きさでたっぷりタルタルソースを付けて頂く。美味い、揚げたてということもあるが、味付けが上手いのである。

これだけの名店がそばにあることに全く気づかなかったことが勿体無い。お客さんは次々来るが、シェフは丁寧に1品ずつ作っていて時間はかかる。しかし、鶏のソテーも美味そうだった。メニューは月替わりのようで再度来ることにしたい。ご馳走さまでした。
ダイニングブッフ彩
中央区日本橋人形町1ー1ー6松和人形町ビルB1
036661

椿絵の展覧会に行く〜『切磋琢磨・響きあう個性』

2024-12-04 05:00:00 | 日記
今年も12月に入り、日本橋・アンペルギャラリーにて年1回恒例となっている椿絵コレクションの展覧会が開催された。私も早速見に行くことにした。このコレクションはあいおい ニッセイ同和損害保険の前身の一つである大東京火災創業者・反町茂作が四季を問わず緑をたたえ、鮮やかな赤い花を付ける椿をシンボルマークにしたことから椿の絵を収集、ギャラリーの名前も同じく椿に起因している。

たくさんあるコレクションの中から一部を選定し、毎年この時期に一般に公開をしている。今年のテーマは『切磋琢磨〜響きあう個性』という副題がついており、岸田劉生を中心にその弟子である中川一政や切磋琢磨した椿正雄、木村荘八などの競演となっている。

まずは中川一政の扇子に描かれた椿の絵。椿に関し謳った短歌が載せてある。鮮やかな赤い花が一輪描かれている。

次いで岸田劉生の『椿の図』、絹本に着色された淡い椿の花が3輪。優しげに描いた秀作である。

同じく岸田劉生の『籠椿』と名付けられた油絵、劉生の名作・麗子像を彷彿させるような重厚な暗い赤の背景の中、明るく花を4輪つけた椿も素晴らしい。



中川一政の作品も劉生の流れを汲むような暗い背景の中で横たわる一輪の椿の作品は惹かれるものがあった。

ほかにも木村荘八の『椿図』は軽やかに並ぶピンクの椿の花が描かれている。

2025年のカレンダー表紙原画に使われている保立葉菜氏の作品は明るく、上を向いて前向きに咲いている2輪の椿が力強く描かれていて元気がもらえそうな作品。

五味悌四郎な作品はまるで写真のような光沢のある大作でこれにも目が奪われる。

(岸田劉生)

それほど広くないギャラリーであるが、著名な作家が椿という一つの題材をこれだけ違う描き方をしているのか、比較してみるだけでも楽しい。
開催は12月22日まで、入場無料、またアンケートに答えると賞品(運が良ければ来年の椿カレンダー《非売品》)も当たる。
UNPEL GALLERY
中央区日本橋3ー1ー6
月曜日休、11時〜19時


イチョウの葉舞い散る神宮外苑へ①

2024-12-03 05:00:00 | 日記
11月30日は朝から晴れ、雲も殆どなかった。外苑のイチョウ並木の黄葉がピークというニュースを見て、昼飯を食べたのち、安直にそそくさと出かける。ところが地下鉄銀座線外苑前駅でイチョウ並木側の出口から改札を出るともう混雑が始まっている。なんとか自動改札機は越えたが、列は殆ど動かなくなった。

周りを見渡すといつものインバウンドがいることはいるが、殆どが日本人カップル。確かに金もかからず絶景が楽しめるのだからデートにはもってこいである。5分以上かけて地上に出ると青山通りは先ほどのようには混んでいない。



赤坂見附方向に歩くと絵画館前に続く道は見事に黄色に染まっている。横断歩道を渡る人は中央で奥に絵画館を置いた風景を撮ろうとするし、警備員は早く歩けと促すし、中々の喧騒である。

私は横断歩道を渡り、並木に沿って左に曲がる。まだ少し緑葉の残る木もあってグラデーションが素晴らしい。バックは抜けるような青空、太陽も斜めから光を飛ばし、眩しいほどである。ノロノロとイチョウ並木を歩くと自撮りをしているカップルの多いこと。歩行者天国のため、車も気にすることなく、堂々と写メが撮れる。



ライトアップされればさぞや美しいだろうと素直に思う。これだけのイチョウ並木の一部を再開発に絡めて伐採しようとしている輩がいるが、この黄葉を見ても実行しようと考えるのだろうか。



途中、右手では伝統工芸職人展が開催中で箸、瀬戸物、古着屋、着物などを扱う店が出店。箸の店で100円の箸置きを物色、ついつい10個近く買ってしまう。



突き当たりの絵画館前広場ではクリスマスフェスタ、こちらも沢山の人で溢れかえっていたが、入場料が必要と聞き、入ることは断念した。



クリスマスのオーナメントは嫌いではないが、もうここ数年室内用のツリーも出していない。



また、豆電球で飾っていた庭に植えていたもみの木も枯れて、切り倒したため、今回は諦めたのである。(以下、次回)