近くのコンビニで新聞を買おうとしたら、前に並んでいるお客がどうやらEdyだかなんだかのカードを使いたいみたいで、なにやら手間取っていました。残高が96円不足しているということで、その分は現金で払いますと言っていたのでやっと終わるかと思ったら、そのお客が100円玉を出して、お釣りの4円はチャージして下さいと店員に言うものだから、またまた手間取ってしまって、新聞を買うのに10分近く待たされました。カードが使えて便利になったのか不便になったのか、よくわからない出来事でした。
実は私はクレジットカードをほとんど使いません。クレジット会社が嫌いだからです。クレジット会社というものが自分では何も生み出さないのにただ金を右から左に動かすだけで儲けているというふうにしか思えないのです。クレジットカードを使っても現金で支払っても私の出費は同じなのですが、お店にとっては大きな違いで、約5%の支払い手数料が経費となるかどうかの瀬戸際ですから経費すなわち利益ということでお店の利益が減った分がそのままクレジット会社の利益となるわけです。額に汗して働くのはお店の人たちで、その上前をはねるのがクレジット会社という構図になっています。同じ構図は実は金融業全般に言えることでして、銀行も証券会社もライブドアも村上ファンドも同じようなやり方で儲けています。村上ファンドが「儲けすぎたから嫌われた」というのは嘘で、本当は構造的に嫌われているわけです。たくさん儲けようが少なく儲けようが、村上ファンドのような、人の上前をはねる商売は基本的に誰からも嫌われるのです。知り合いの中小企業経営者は例外なく銀行のことを「諸悪の根源」といいます。ひどい目にあっているからですね。生み出した利益がことごとく銀行に金利として吸い取られて挙句の果てに資金を引き上げられて倒産して自殺に追い込まれたなんて話は日常茶飯事なのです。銀行=資本と考えると、どうやら資本主義というものは金融という怪物を生み出して庶民にいけにえを強要する構造のようです。かといってその構造的矛盾を解決しようとした社会主義共産主義は、スターリンヒトラー金正日のような末路になってしまいます。どう転んでも人類の歴史というものは少数の救われる人と、大多数の救われない人に分かれることになっているようです。
まあそんなわけで、飲食店にしろ物販店にしろ、そこで働いている人たちはたいてい一生懸命で、中には感じの悪い人もいますが多分疲れきって心が荒んでいるからだと思って、悪く思わないようにしていますし、彼らの利益を減らさないためにもいつも現金で払うことにしています。頑張ったのは彼らであって、クレジット会社ではないからです。
というわけで、この理屈をご納得いただいた方は、よくしてくれたレストラン、割引しておまけまで付けてくれたお店では、なるべく現金で支払いましょう。クレジット会社を儲けさせてやることなどありません。マイルが溜まる? それはそうでしょう。やらずぼったくりのクレジット会社はとにかくカードを使ってくれなければ話になりませんから、いろんな手を使います。しかしマイルが溜まったからといってどれほどのことがありましょうか。それなりのお得感を味わうまでにはかなりの出費が代償となります。それよりもお客であるあなたのためによく働いてくれた彼らに利益を還元してあげれば彼らの給料が上がるかもしれません。なにより、あなたご自身の会社の売上も、実はクレジット会社に吸い取られていて、あなたの給料が上がらない一因になっていることに気づかねばなりません。
別に菊花賞が外れて12万円損したからといってやけくそになっているわけではありませんので、念のため。ただクレジット会社の体質と構造が嫌いなだけです。ついでに言えば銀行証券損保生保サラ金などの働かずして儲けようとするすべての資本関連の企業は根本的にクズだと考えています。これらの企業のコマーシャルを流すテレビ局には真実を報道する気などさらさらありません。新聞も同じです。政治家も同じ。
おとといの補欠選挙で自民党が勝ったのを受けて、国民の信任を得たなどとピントの外れたことを言う幹事長がいました。それに対し、愚かな選挙民たちと決めつける夕刊紙もありました。私たちが注目しなければならないのは、自民党以外に投票した人もたくさんいたということ。数字で言うと、二つの選挙区の合計で自民党が獲得したのは22万票、野党は合計で20万票と、その差は2万票で、日本の有権者の全部が愚かではないということ、創価学会を除けば有権者の半分以上がちゃんと日本の将来を考えて自民党以外に投票したのだということになると思います。そういう方々ができることなら私のようにクレジットカードを使わないでいただけたらいいなと、そう思いますね。何でもアメリカの真似をしてきた日本ですが、アメリカの百倍くらい治安のいい日本ですから、クレジットカードに頼ることはないと思うんですけどね。現金を持っていても大丈夫ですよ。国内なら。
ちょっと思い出した言葉があります。信用創造。クレジット会社は何も生み出さないのではなくて、信用を生み出しているのだと。だからクレジット(=英語で信用の意味)なのだと。そうですか。それはご立派ですが、サラ金並みの取立てはクレジット(信用)のなさの現われなのでは? 信用創造なんてのは金融業者が生み出した幻想に過ぎません。競馬の予想屋の言葉と大して変わらないのです。
というわけで、次回は天皇賞の予想を書きます。