映画「コーヒーはホワイトで」を観た。
これはいけない。ドラマに深みもなければ、謎解きの面白みもない。おまけに主人公に人間的な魅力がない。つまり見どころがひとつもない。これほど楽しくない作品も珍しい。
加藤小夏は、2022年の映画「君たちはまだ長いトンネルの中」で主演を務めている。ある意味で挑戦的な役柄をこなしていて、ちょっと感心した記憶がある。今年公開された「身代わり忠臣蔵」では、賑やかしの役柄ではあるが、コケティッシュな遊女を好演。
本作品にもそこはかとなく期待していたのだが、いかんせん、この設定とプロットでは、どんな天才女優が演じても、凡作の域を出ることはない。
ただ、タイトルのセンスはとてもいい。コーヒー好きの興味をそそる。お蔭ですっかり騙されてしまった。