当ブログの趣旨とは異なりますが、原爆詩というものについてどうしても触れたかったので、あえてこの話題に触れたいと思います。
昨日のブログでもこの話題に少し触れましたが、『言葉で平和を紡ぎたい -思いを受け継ぐ子どもたちへ』という 吉永小百合さんが原爆詩の朗読をするNHKの番組を見ました。(NHKのBS2でも、8月15日午後9時20分~午後11時にこれのロング版=放送時間100分 が放送されます http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2007-08-15&ch=12&eid=22121)
これまでも原爆詩というものがあること位は知っていましたし、『人間をかえせ』の方だけはその内容も知っていたのですが、他の原爆詩まではそれ程真剣に読んだことがなく、この番組で原爆詩の朗読を聴いて改めて衝撃を受けました。
『生ましめんかな』では、重症でうめいていた産婆さんが、生まれてくる赤ちゃんのために命をかけて子供をとりあげてお亡くなりになられました。戦争という事実に臭いものにフタをするかのごとく、見ない振りをすることは簡単ですが、かって私達が生まれたこの日本でもこのような悲劇があり同じタイミングで生命の誕生があったことは、これから生まれてくる若い世代達にもずっと伝えていかなければならないものだと個人的には思います。
他にも紹介したい作品がたくさんあるのですが、原爆詩のうち、どうしても紹介したいものを2つだけこちらでも紹介したいと思います。
<序(人間をかえせ)>
ちちをかえせ
ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ
<生ましめんかな>
こわれたビルデングの地下室の夜だった
原子爆弾の負傷者たちは
ローソク一本ない暗い地下室を
うずめていっぱいだった。
生ぐさい血の匂い、死臭、汗くさい人いきれ、うめき声
その中から不思議な声が聞こえてきた。
「赤ん坊が生まれる」と云(い)うのだ。
この地獄の底のような地下室で今、
若い女が産気づいているのだ。
マッチ一本ないくらがりでどうしたらいいのだろう
人々は自分の痛みを忘れて気づかった。
と、「私が産婆です。私が生ませましょう」と云ったのは
さっきまでうめいていた重傷者だ。
かくてくらがりの地獄の底で新しい生命は生まれた。
かくてあかつきを待たず産婆は血まみれのまま死んだ。
生ましめんかな
生ましめんかな
己(おの)が命捨つとも
他のネットで検索できる原爆詩も、そのリンク先を紹介します。
八月六日 仮繃帯所にて 眼 ちいさい子 呼びかけ
http://utagoekissa.web.infoseek.co.jp/ningenwokaese.html
無題 http://www.hiro-tsuitokinenkan.go.jp/taikenki/mudai.html
おとうちゃん http://www.hiro-tsuitokinenkan.go.jp/taikenki/otouchan.html
先生のやけど http://www.hiro-tsuitokinenkan.go.jp/taikenki/yakedo.html
ヒロシマの空 http://www.hiro-tsuitokinenkan.go.jp/taikenki/sora.html
げんしばくだん http://www.hiro-tsuitokinenkan.go.jp/taikenki/bakudan.html
永遠のみどり 焼ケタ樹木ハ http://www.k5.dion.ne.jp/~lovelysi/Lovelysite77.htm
昨日のブログでもこの話題に少し触れましたが、『言葉で平和を紡ぎたい -思いを受け継ぐ子どもたちへ』という 吉永小百合さんが原爆詩の朗読をするNHKの番組を見ました。(NHKのBS2でも、8月15日午後9時20分~午後11時にこれのロング版=放送時間100分 が放送されます http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2007-08-15&ch=12&eid=22121)
これまでも原爆詩というものがあること位は知っていましたし、『人間をかえせ』の方だけはその内容も知っていたのですが、他の原爆詩まではそれ程真剣に読んだことがなく、この番組で原爆詩の朗読を聴いて改めて衝撃を受けました。
『生ましめんかな』では、重症でうめいていた産婆さんが、生まれてくる赤ちゃんのために命をかけて子供をとりあげてお亡くなりになられました。戦争という事実に臭いものにフタをするかのごとく、見ない振りをすることは簡単ですが、かって私達が生まれたこの日本でもこのような悲劇があり同じタイミングで生命の誕生があったことは、これから生まれてくる若い世代達にもずっと伝えていかなければならないものだと個人的には思います。
他にも紹介したい作品がたくさんあるのですが、原爆詩のうち、どうしても紹介したいものを2つだけこちらでも紹介したいと思います。
<序(人間をかえせ)>
ちちをかえせ
ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ
<生ましめんかな>
こわれたビルデングの地下室の夜だった
原子爆弾の負傷者たちは
ローソク一本ない暗い地下室を
うずめていっぱいだった。
生ぐさい血の匂い、死臭、汗くさい人いきれ、うめき声
その中から不思議な声が聞こえてきた。
「赤ん坊が生まれる」と云(い)うのだ。
この地獄の底のような地下室で今、
若い女が産気づいているのだ。
マッチ一本ないくらがりでどうしたらいいのだろう
人々は自分の痛みを忘れて気づかった。
と、「私が産婆です。私が生ませましょう」と云ったのは
さっきまでうめいていた重傷者だ。
かくてくらがりの地獄の底で新しい生命は生まれた。
かくてあかつきを待たず産婆は血まみれのまま死んだ。
生ましめんかな
生ましめんかな
己(おの)が命捨つとも
他のネットで検索できる原爆詩も、そのリンク先を紹介します。
八月六日 仮繃帯所にて 眼 ちいさい子 呼びかけ
http://utagoekissa.web.infoseek.co.jp/ningenwokaese.html
無題 http://www.hiro-tsuitokinenkan.go.jp/taikenki/mudai.html
おとうちゃん http://www.hiro-tsuitokinenkan.go.jp/taikenki/otouchan.html
先生のやけど http://www.hiro-tsuitokinenkan.go.jp/taikenki/yakedo.html
ヒロシマの空 http://www.hiro-tsuitokinenkan.go.jp/taikenki/sora.html
げんしばくだん http://www.hiro-tsuitokinenkan.go.jp/taikenki/bakudan.html
永遠のみどり 焼ケタ樹木ハ http://www.k5.dion.ne.jp/~lovelysi/Lovelysite77.htm