ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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タクシー最低運賃 民主が下限設定案 労働条件の悪化防ぐ

2009-01-31 14:58:37 | Weblog
タクシー最低運賃 民主が下限設定案 労働条件の悪化防ぐ 2009年1月25日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090125AT3S2400C24012009.html
 民主党はタクシーの過度な運賃競争や運転手らの労働条件の悪化を防ぐ「タクシー改革ビジョン」の素案をまとめた。最低運賃の下限を設定するほか、公共交通機関として災害時の輸送に利用できるようにする。党内調整をしたうえで新法も検討する。
 タクシー業界を巡っては、国土交通省の作業部会が指定地域で増車や新規参入を規制する最終報告案を提示済み。最低運賃に下限を設ける民主党の素案は国交省案に比べ規制を強化している点が特徴。一方で、過疎地域での輸送や福祉・環境分野参入などサービス向上への自助努力を促す方針も盛り込んだ。


 ん…。タクシーを公共交通機関として災害時の輸送に利用できるようにするというのは良い案だと思いますし、供給過剰な地域での新規参入規制もタクシー運転手の労働条件改善のためには良いことなのだとは思いますが、最低運賃の下限を設定するというのはどうなんでしょうね…。
 確かに、一部の地域では初乗り運賃が地域の実情以上に抑えられている地域もあるようですが、タクシー会社だって商売ですから、その分、料金がアップする区間距離を短くするなど、1人当たりの利用料金はあまり下がらないようにしているでしょうし、むしろ基本料金が上がることで乗車する方そのものの数が減少すれば、結局タクシー運転手自身の首を締めてしまう形になってしまうように思います。
 私自身、夜間はともかく日中は、目的地までの電車やバスなどの公共交通機関がなかったり、著しく不便でもなければタクシーはあまり使いませんが、それは公共交通機関利用時にかかる料金とタクシー料金との間にあまりにも格差があるため…。
 全て経費で落とせる個人事業主さんや、タクシー利用についてあまりうるさく言われないお偉いさん、病院通いの高齢者といった社会的弱者だけでなく、ごくごく普通の方が利用しやすくするためには、むしろ夜間の割引などを縮小しても初乗り運賃は抑えた方が乗客数の増加につながるのではないか…と考えるのは私だけでしょうか…。

<ジンバブエ>新学期の開始延期 給料未払いで教師らスト

2009-01-31 14:50:12 | Weblog
<ジンバブエ>新学期の開始延期 給料未払いで教師らスト 2009年1月26日 毎日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090125-00000052-mai-int
 ムガベ大統領が独裁体制を敷き、野党との連立協議が停滞しているアフリカ南部ジンバブエで、給料の未払いなどを理由に教師らのストライキが続く学校が続出していることから、新学期の開始が延期された。また、激しいインフレはなお続いており、100兆ジンバブエドル札が導入されることになった。
 地元紙などによると、新学期は本来13日に始まる予定だったが、27日に延期された。給料の未払いや薄給を理由に昨年来、教師のストライキが相次ぎ、事実上の閉校状態の学校も多いことが理由。
 政府はインフレが激しいことから、教師らの訴えを受ける形で、新学期からの授業料を「外貨支払い」にするかどうか検討に入った。授業料は3カ月で約300米ドルが必要だが、準備できない場合は子どもが学校に通えない可能性もある。
 インフレは年率2億%を超え、中央銀行は100兆札のほか50兆、20兆、10兆札の導入も予定している。
 一般の商取引では、米ドルや南アフリカ・ランドなど外貨が主に使われるようになっており、首都ハラレの商店でも「外貨のみ使用可」の店舗が増加している

今度は「100兆ドル」札を発行へ、経済崩壊のジンバブエ 2009年1月16日 CNN
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200901160014.html
 経済が崩壊状態となっているアフリカ南部ジンバブエの中央銀行は15日、新たに100兆ジンバブエ・ドル札を発行すると発表した。発行理由として「国民の利便性を考慮」としているが、同国では12日に500億ドル札の流通が始まったばかり。
 100兆ドルは、米ドルに換算すると300ドル(約2万7000円)相当。100兆ドル札のほか、50兆ドル、20兆ドル、10兆ドル札も発行する。
 ジンバブエでは現在、パン1個の価格が3000億ジンバブエ・ドルとなっている。しかし、物価は日ごとに上昇している。
 ムガベ大統領が長期の独裁政権を敷くジンバブエでは経済失政のつけで、年間インフレ率は約2億3000万%に達している。昨年7月に1000億ドル札が発行され、同8月に通貨を「10けた」切り下げているが、まったく効果はなかった。





 ジンバブエについては、2週間程前にも『100兆ジンバブエドル札!(=それでも日本円に換算すれば約27000円相当)』などというとんでもない金額のお札を発行すると聞き、『昨年の8月にも通貨を100億分の1にまで切り下げるデノミを行なったばかりなのに、この国は、一体何をやっているんだ???』と呆れ果てていたのですが、このハイパーインフレにも関わらず給与が未払いになったり、あるいは(インフレについていけない)薄給を理由に教師のストライキが続出していることから、子供達が授業を受けられない非常事態に追い込まれているようです。
 それにしても、いくら授業料を外貨払い(米ドル建て)にしたところで、子供を通わせる親の給料がジンバブエドル建てのままでは、教師の生活は成り立っても、今度は授業料を負担する親の方の身が持たないと思うのですが、この国はいっそ米ドルに対する固定相場制に移行して、一度インフレを抑え込むことを真剣に考えた方がよいのではないでしょうか…。
 
 どうも国連などの機関は、ガザなどの武力衝突が発生したり難民が大量発生したりするような国への介入は比較的迅速に行なっても、国の経済が破綻している国に対する介入は及び腰のようですが、子供達が勉強できなければ国際競争力だってつくわけがなく国も貧乏なまま…。
 ムカベ大統領に対して国際的圧力をかけていくのは中長期的な課題になりそうですが、まずは最優先でこの国のインフレをなんとかしていかないと、せっかくの将来の貴重な人材も単なる労働力として浪費されかねませんし、こういう報道の数々を聞いていると、日本という国が経済的には不況で苦しんでいても物価が安定していることの有難さを感じると共に、もっと国際機関もこういった国に積極的に介入していくべきなのではないかという思いを感じずにはいられません。

盗んだ金の延べ棒、模造品だった…質店が換金拒否→通報し逮捕

2009-01-31 14:45:20 | Weblog
盗んだ金の延べ棒、模造品だった…質店が換金拒否→通報し逮捕 2009年1月31日  読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090131-OYT1T00329.htm?from
 千葉中央署は31日、千葉市中央区大巌寺町、無職金井剛容疑者(29)を窃盗の疑いで逮捕した。
 発表によると、金井容疑者は30日午後4時30分頃、営業中の同市中央区のディスカウント店で、プラスチック製のショーケースをバールのようなもので壊し、展示してあった金の延べ板の模造品3枚(1万2000円相当)を盗んだ疑い。
 金井容疑者はその後、同市内の質屋を訪れ、身分証明書を示して換金を依頼したが、模造品だったため断られていた。質屋から通報を受けた同署が、事情を聞くため金井容疑者の自宅に向かったところ、室内から模造品が見つかり、盗んだことを認めたという。
 模造品は、縦11・8センチ、横5・2センチ、厚さ0・95センチ。店が金の買い取りを行っていることを示すため、鉛などの金属にメッキを施したものを展示していた。


 金(きん)と言えば、模造品の金の延べ板を盗んだ容疑者が質屋で売却しようとしてあえなく御用になるというおバカな事件があったようです。
 う~ん。私も金の延べ板の実物など持っていないので余り詳しいことは知らないのですが、確か金地金には延べ棒だけでなく、1キロ以下の延べ板にも製造番号及び商標・重量表示・精錬分析者マーク・品質表示といった情報が刻印されているはずですし、模造品にはこういった情報もなく、また重量も異なるため、見る人が見れば一発で偽者とわかりそうなものですが、この犯人も模造品を本物と勘違いしたあげく、自身の身分証明書を示して換金しようとするなんてあまりにも単細胞というか何というか…(汗
 大体、本気で金の現物を換金しようと思うなら、金地金を取り扱っている専門店に行く方が普通でしょうし、それをわざわざ質屋で換金しようとする行為そのものが犯人の年齢を考えるとあまりにも不自然。質屋だって目利きのプロを自認しているだけに、『俺達の商売なめんなよ!』と一喝したいのがホンネではないでしょうか…。