ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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社債販売:消費者庁、社名を公表し注意喚起

2010-11-04 05:31:12 | Weblog
社債販売:消費者庁、社名を公表し注意喚起 2010年10月31日 毎日
http://mainichi.jp/select/biz/news/20101030ddm012040060000c.html
 高齢者らに不適切な説明をして社債を販売しトラブルが多いとして、消費者庁は29日、「ワールド・リソースコミュニケーション」(東京都港区)の社名を公表し、消費者に注意喚起した。消費者安全法に基づく社名公表は初めて。関東財務局も同日、金融商品取引法違反に当たるとして、同社に社債販売を停止するよう警告を出した。
 同社はアフリカでの金採掘事業などをうたい、旧社名は「アフリカントラスト」「アフリカンパートナー」。消費者庁などによると、「元本を保証する」などと説明し、延べ約2000人に約75億円分を販売したとみられる。



 ………。いつまでたってもこの手の詐欺はなくなりませんね…(溜息
 どうも日本人という民族は、株式と比べて社債と聞くとそれだけで投資リスクが低いと勘違いしている人が少なくありませんが、社債とは所詮その会社が背負う借金であり、その会社に返済能力が本当にあるのかどうかを慎重に判断すべきでしょうし、今後個別企業があらゆる手段を用いて個人を含めて様々な手法で資金調達しようと試みてくるとは思いますが、ごくごく個人的な意見を述べるならば、余程経営破綻企業を見極めることができるだけの財務分析能力をお持ちという方以外は、こうした怪しげな会社かどうか以前に、総合証券が販売するそれも投資適格債(最大限まで譲歩してもBB格、格付けを取得していない会社など問題外!!!)以外には投資は避けた方が賢明かと思います。
 少し冷静に考えるならば、小口しか出資できない個人投資家相手にわざわざ募集をかけること自体、(中には電力会社のように知名度向上目的もなくはありませんが)資金調達コストは割高になり不自然ですし、この手の『(自称)美味しい話』には『詐欺ではないか』あるいは『銀行が融資に応じてくれないからではないか?』の可能性は疑って欲しいと思いますね。