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問責、参院で可決の公算…柳田法相国会軽視発言

2010-11-19 05:05:09 | Weblog
問責、参院で可決の公算…柳田法相国会軽視発言 2010年11月19日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101118-OYT1T01181.htm
 柳田法相が「国会軽視」と取れる発言をした問題で、自民党は18日、法相が自発的に辞任せず、菅首相も法相罷免に応じない場合、2010年度補正予算案の参院採決前の22日に法相の問責決議案を参院に、不信任決議案を衆院にそれぞれ提出する方針を固めた。
 同党幹部が明らかにした。公明、共産両党など他の野党も同調する方針で、参院では問責決議案可決は確実な情勢となった。首相は罷免に応じない構えで、法相も続投の意向を周囲に漏らしている。ただ、政府・与党内でも補正予算案審議への影響を懸念し、法相の辞任は避けられないとの声が強まっており、首相は厳しい判断を迫られそうだ。
 自民党の谷垣総裁は18日の記者会見で、「法相が辞任しない場合、問責決議及び不信任決議を考えなければならない」と述べ、「まさに政権末期の状況だ」と断じた。同党は仙谷官房長官と馬淵国土交通相に対する問責決議案も、参院予算委員会での補正予算案の採決前に提出することを検討している。

柳田法相「法務は門外漢」 問題発言で「辞任やむなし」論 2010年11月18日 J-CAST
http://www.j-cast.com/2010/11/18081238.html
 2つの言葉だけで法相は務まる――そんな「国会軽視」発言をした柳田稔法相が袋だたき状態だ。「失言」は以前から続いているが、今回は特に大きな反発を受けている。法務行政には「門外漢」だそうだが、押し寄せる罷免などを求める声を前に「2つの言葉」で乗り切ることができるのだろうか。
 柳田法相への「問責決議案包囲網」が自民党など野党に広がっている。2010年11月18日、社民党も同決議案が提出されれば賛成する方針を党常任幹事会で決めた。尖閣ビデオ流出を受けた、仙谷由人・官房長官と馬淵澄夫・国土交通相への不信任決議案へは反対していたが、柳田法相の件は別、弁護の余地なしというわけだ。

「個別事案は差し控え」と「法に基づき適切に」
 柳田発言は11月14日、地元の広島県内で開かれた法相就任祝いの会合の席上であった。発言場面は、NHKが映像・音声つきで報じるなどした。
 「法務大臣とはいいですね。2つ覚えておけばいいんですから。『個別の事案についてはお答えを差し控えます』と。これがいいんです。あとは『法と証拠に基づいて適切にやっております』。この2つなんですよ。まあ、何回使ったことか」
 柳田法相は、手の指を2本立て、「2」を何度か強調しながら話を続けた。
 この発言は11月16日、衆院法務委員会で指摘された。法相は当初、「仲間内の話」としていたが、結局「誤解を与える発言をおわびする」と陳謝した。しかし事態はおさまらず、18日には自民党が参院予算委で罷免を要求し、菅直人首相が拒否すると問責決議案を出す構えをみせている。
 柳田法相は自身も言うように「20年近い(議員生活の)間、法務関係は1回も触れたことはない」議員だ。1990年の衆院選で旧民社党から初当選し、98年に参院へ転じ現在参院3期目だ。民主党参院幹事長も務めた。この間、厚生労働や財政金融、外交防衛などの委員会にかかわっているが、法務行政は「門外漢」のようだ。
 ちなみに、柳田法相のサイトによると、東大を自主退学し「寿司屋で人生修行」した後、東大工学部船舶工学科に再入学、卒業している。ブログ名は、名字をもじったとみられる「ヤルキダくん日記」だ。

尖閣漁船衝突事件でも「失言」
 「素人」の大臣就任には当初から民主党内にも不安の声があった。尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の船長釈放をめぐっては、柳田法相は参院予算委で「私が(釈放を)決める前に…」と、「釈放は捜査当局の判断」とする政府見解を覆し政治介入を認めるような発言をしかかり、後に「言い間違い」と弁明したこともあった。失言に伴い、「大臣としての資質」は、これまでにも野党からたびたび問題視されていた。
 柳田法相の広島県福山市にある後援会事務所は、何度電話しても留守番電話で「後ほどおかけ直しください」とのアナウンスが流れていた。問題発言があった地元会合に出席していたというある男性は、「(法相)本人も国会で謝罪したことだし、今更かばうとか、かばわないとかではなく、今後の対応を見守りたい」と話していた。問責決議案提出の動きなど進退問題については「早く無事収拾されることを期待している」という。
 11月18日午後には、みんなの党の渡辺喜美代表も、柳田法相の問責決議案が参院で出た場合の対応について「当然(賛成)だ」と話した。与党が過半数割れしている参院では、提出されれば可決される情勢となった。与党内からは「辞任やむなし」論も浮上している。


「法相の問責に同調」社民が方針 2010年11月18日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101118-OYT1T00500.htm
 参院予算委員会は18日午前、菅首相と全閣僚が出席して質疑を行い、2010年度補正予算案に関する実質審議に入った。
 自民党は質疑で、「国会軽視」と取れる発言をした柳田法相への批判を強めて罷免を要求し、応じなければ参院に問責決議案を提出する構えを見せた。
 また、自民党は、複数の閣僚に対する問責決議案の提出を検討しており、18日夕の参院議員総会などで対象閣僚や提出時期を詰める。18日午前の党国会対策委員会の会合では、衆院でも法相を追及していく方針を確認した。
 社民党は18日の党常任幹事会で、法相の自発的辞任を求めていく方針を決めた。重野幹事長はこの後の記者会見で、参院に問責決議案が提出された場合には「反対するものではない」と述べた。社民党は衆院に提出された官房長官、馬淵国土交通相の不信任決議案には反対したが、重野氏は「(柳田氏の問題は)質が違う。今回は誰が見てもおかしい」と指摘した。




 ん…。法相にあるまじき問題発言をやらかしてくれた柳田稔法相ですが、首相は擁護したものの、野党は週明け22日にも問責決議案を提出予定。しかも、衆院に提出された官房長官や馬淵国土交通相の不信任決議案には反対した社民党も、重野幹事長が『参院に問責決議案が提出された場合には「反対するものではない」』と述べるなど事実上同調する方針を示したことから、今後沖縄基地問題や政権運営に対して社民党に少しでも妥協を図ってもらう必要性を考えても、民主党としては法相罷免もやむなし(あるいは問責決議案が提出される前に自ら辞任を余儀なくされる)雰囲気が強まってきました。
 まあ、門外漢の人間をいきなり大臣に放り込む人事そのものに無理があったといえばそれまでですが、かといって前法務大臣の千葉景子氏は前回の参議院選挙で落選し、人材の層そのものが薄い民主党内には他の有力候補者も見当たらず…。まさか前首相が罷免した今は野党で弁護士の福島社民党首を指名するわけにもいかないでしょうし、とりあえずは副大臣のどちらかを後任に任せてお茶を濁すのかな…とも思うのですが、民主党の政権運営はますます厳しくなりそうですね…。