日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

住宅街の銀木犀\0

2005-10-06 | 仕事・建物
 改修中の現場に行きました。
新築工事中の現場は完成までに20回近く通います。
設計打合せも入れると30回以上、
大概通りや建物を覚えて仕舞います。

今日も、この家は建替えていたっけ、新しい家だ、前と変わらない、
などキョロキョロしながら歩いていました。
気がつくと目の前に自転車が停車。
「あ、先生、○○です」名を名乗ります。
お施主さんの家族でした。
あまりにも無防備、あまりにも急、一瞬焦りました。
前にお子さんがちょこんと乗っています。
私と同様、急なことに対応不可能な状態。
しっかり前を見つめたまま、チラリともこちらを見ません。
まだまだ自転車が走っている気分か
止ったのが気に入らないのか・・
思わずほっぺをツンツンしてしまいました。

今10歳の女の子と同じ1歳、よちよち歩き、顔も性格もそっくり。
家が完成した当時にタイムスリップした気分。
別れても、笑顔が直りません。
一人でクックと笑っていましたが、フト我に返ると
知らない人に見られたらかなり怪しい感じ・・
と思ってもなかなか笑顔が戻りません。
無理やり両手でなでて戻らせました。

現場は外部サイディングの塗装の真っ最中。
以前より良くなったと言えども1m以内は塗料の匂い。
またアレルギーがぶり返しそうです。
お施主さんの「お茶でも」を断って帰りました。

途中いい香り
塀の中から銀木犀がこんもり覗いています。
鼻はスッキリ幸せな気分になりました。
コメント
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