日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

志ん朝「三枚起請」CD付録

2009-09-11 | 趣味・遊び
雑誌「サライ」は中高年向けの月刊誌
テーマにより時々買う。
10月号は「俳句入門」より
3代目古今亭志ん朝の
特別付録 オリジナル落語CDを目当てに買った。

志ん朝といえば、若い頃テレビドラマやバラエティ番組で活躍していた。
その後、落語の道を究めて名人の域にまで達したが
平成13年 63才でなくなった。
お兄さんの馬生も若くしてなくなった。
新宿の末広亭に聞きに行った後数日後に無くなり良く憶えている。

CDを買うほどの興味はないが、
この際見て聞いて、二度楽しむつもりで手に入れた。



「三枚起請/きしょう」早速かけて見ると
しんみり聞かせる人情話でなく
爆笑を誘うお笑いではなく
遊廓の遊女が年期がおわった後に「所帯を持とう」と持ちかけて
お金を引き出すやり手の遊女と
それを真に受けた若い衆3人
3人とも同じ証文を持っていて腹を立てて
遊廓に捻じ込みに行く・・筋立て。

古典落語の世界では女はしっかり者、男は間抜けに描かれる。
この三枚起請でもビジネスライクのしっかり者の遊女と
3人揃っても頼りない男ども
志ん朝がかなり生真面目に語っている点がよけい笑いをさそう。

しかし、映像に慣れてしまい想像力が落ちているのか
CDでなくDVDで見たかった・・

落語家が風格があり品が良かった時代は古今亭志ん朝辺りで変った気がする。
着物は黒の紋付きだし、落語一筋にストイックに生きる事は
いまの時代は難しいのかも知れない。
庶民にしても戦後の細身できりっとした上品さは望めないのか?

お医者さんが詐欺まがいのことをし、お巡りさんが泥棒をし
県庁ぐるみで税金泥棒をしていてはお上品ではいられない。
コメント
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