日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

堂場瞬一「邂逅」&放火事件

2009-09-15 | 読書
土曜日から日曜日にかけて読んだ一冊
おかげで、日曜恒例の善福寺川ウオーキング&ジョギングはさぼってしまった。

警視庁失踪課・高城賢吾シリーズの第3弾
アル中の元敏腕刑事が追いやられた日の当たらない「失踪課」
1冊目の「贖罪」ではヨレヨレでアルコールの臭いを振りまいていたのが
大事な捜査の前夜にはお酒を控えられる回復ぶり。



少子化・世界不況のなか、生き残りをかけた大学のスッタモンダ・・は
後半に判明するが、大学の警察嫌いと秘密主義
その中を大学の理事長と他の大学の学部長が行方不明になる。
「捜索はいりません」といわれる事を不審に感じ
秘密主義をこじ開けて上昇志向の上司に隠れ、
体調不良の同僚をかばい、裏切られ(?)事件の解決に進む。

失踪課だけに、失踪か?事件か?見分けがつくのは
後半も後半のドンズマリ
よくぞ我慢をして読んだもの・・後で思うが
少しのいらいらで、事件へ辿り着けたのは
作者の社会的視野によるものか?

そういえば、今月始めだったか刑事が私のところに聞き込みにきた。
以前書いた「やりきれない怒りと悲しみ」の一件

土曜日、パソコンに向かっているとピンポ~~ン
「・・警察ですが、近所の火災の件で」
廊下には刑事物の定番のヨレヨレの中年刑事ではなく
ピンと張った真っ白なワイシャツ姿の今どきの若者
「あのっ・・」
「見せるんじゃないですか?」
あ・と、ズボンのポケットから赤銅色に輝くバッジと身分証明(?)を差し出す。
手に取って見たかったものの、すいっと元へ戻す。
聞き込みは二人の筈だが、あれ一人なのかな?・・と思うと
後から同じような若者がやってきた。

その後のニュースで「犯人」が掴まったような報道があった。
「放火犯は掴まったんじゃないんですか?」
「只今捜査中です」
「別の放火犯だったんですか」
「それも捜査中」
リアルな警察小説そのまんまの常套句なのか。

放火からすぐに聞き込みが来ないのを不審に思っていたが
犯人逮捕と思ってホッとしていたがまだ解決していなかったのだ。

結局、犯行時間の5時前に起きたことなんかないし
消防車が30台もの大騒ぎでも眠っていたノー天気さに呆れ返えさせただけで
何の役にもたちそうもないとそうそうに引き上げて行った。

事件から2ヶ月を過ぎた今も犯人逮捕を聞かないのは
あの二人の刑事もヨレヨレになって聞き込みを続けているのだろうか?
一日も早い犯人逮捕を期待したい。
コメント
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