日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

トリノ・エジプト展

2009-09-12 | 趣味・遊び
久しぶりの雨の中、都美術館の「トリノ・エジプト展」に行ってきた。



先週の「海のエジプト展」に続き古代エジプトに浸る。
「海の・・」は地中海に面したエジプト王朝(紀元前300年~)の最後に比べ
「トリノ」は紀元前1200年頃のさらに昔のテーベの王朝時代の遺物だ

日本では縄文時代というのに
エジプトではピラミッド建設が過ぎミイラ制作の全盛期
ファラオだけでなく一般市民やペットの猫までがミイラにされた。
その一方征服した他国の人間を奴隷にして繁栄した国家だった。

八百万の神を崇め、動物達をリアルに創造した彫刻
頭が動物、身体が人間の神々を大きな石像にして展示してある。

やはり圧巻は「イビの石製人型棺の蓋」
神官のミイラが入っていた石棺
黒い石(変成硬砂岩)2m弱の本人を似せたと言われる人物の顔
知力権力が備わった油断ならない面影をしている。
案内パンフでは薄笑いを浮かべている風だったが
実物に笑顔はなく微妙な顔つき。
今でも国際会議場にでも居そうな面構え。
神官の勢力を感じるとともに石棺造りの職人の腕も時代を超越している。

こんな人達も、ローマに征服され、イスラムに征服され
華やかな紀元前の栄光は無くなってしまった事を思うと
国の主導者の力を感じずにはいられない。



そんなこんなを充分楽しんで最後は期待のミュージアムショップ
ジャッカルの顔を持つ冥界の神「アヌビス」
下のピラミッドをスタンドにしたボールペンでとてもカッコいい。
小さいのは、家内安全の守護神「ウジャト」帽子に付けるピンブローチ
もう一つは「海のエジプト展」の雪華石膏(アラバスター)の卵のペーパーウエイト



出入口にお店を広げていたトリノのチョコレート屋さんグイド・ゴビーノ
1日100個限定品というトリノ・エジプト展の企画商品を買った。
食べると濃厚・芳純、さすがトリノ少しでも満足できるお味だ。

この後は時々テレビで特集が組まれる
「エジプト考古学博物館(たしか)」館長ザヒ博士
王家の谷のその後の発掘番組がより楽しみになってきた。
コメント
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