日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

古庄弘枝著「沢田マンション物語」

2010-03-09 | 読書
友人が勧めてくれた1冊
私たち働く女性のグループに参加していたことのある、古庄さんの本が文庫化された。
「是非読んでください」と年賀状に書いてあったとか・・

早速読んだ。
「沢田マンション物語」二人で作った夢の城
設計から土木工事まで100年マンションを独力で作った
夫婦の驚愕・痛快ドキュメント・・帯にある。



テレビや新聞で沢田マンションのことは知っていた。
建築専門家に言わせれば「壮大な違反建築」だが・・

終戦後の何もない時代の混乱期に13歳を妻にして
メチャクチャ働き、建売住宅を建てまくり、
強運と助っ人を味方に付けて、結婚当初の夢の100室マンションを作る。
夢に向けてまっしぐらの男と女の物語。
生きてゆくには自分たちの力しか当てにしない
不眠不休は当たり前、今とは正反対の生き方をする。

とんとん拍子でこれでもか・・苦労話は続くが
明るい二人の人柄の故か、明るい古庄さんの性格か
たぶん相乗効果で息を付かせぬ進行状態。

またも専門家の視点では、構造強度はほんとに大丈夫か?
3期工事で確認は取ったことになっているが本当か?
独力でとあるが、鉄骨の溶接は?
コンクリートの打ち込みは二人だけでないはず・・
など突っ込みたくはなるが、
建築の事実よりも二人の来し方に重点をおいて読み進めてしまう。

今や絶滅危惧種の男と女
こんな痛快な生き方をした人たちがいた「いい時代?」
やはり、今がいいなあ~~

以前取り上げた古庄さんの本の紹介はこちら
コメント
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