草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

庶民の足である高速バスの安全対策を怠るなかれ!

2012年04月29日 | 災害

 いやはや、今朝の関越自動車道での高速バスの大事故には、背筋がぞっとした。貧乏人の常として、私ほど高速バスを利用している人間はいないだろう。会津から京都に出かけるのにも、新潟から利用しているし、東京から萩までの長距離を乗ったこともある。会津から東京に行くのにも、ここ10年ほどは、新幹線とはご無沙汰である。ほとんど会津バスやJRバスであり、代々木駅近くのバス停などは、自分の家のようで、付近の喫茶店のウエイトレスとも顔見知りになって、ちょいちょい声をかけられる。その事故で解せないのは、運転手が一人しかいなかったことだ。それよりも距離的に短い会津バスであっても、交代要員がかならず乗車している。王子の前で首都高を降りると、運転手の助手をしたり、車掌のようなことをしている。値段を下げる競争が過酷なために、人を減らしていたとすれば、それは大問題である。会津でも磐越自動車道でおなじような事故が起きたことがある。ただ、あのときは居眠りではなかった。会津盆地に入るトンネルを抜けた途端に、川霧で視界が遮られ、ハンドル操作を誤まったのである。高速料金を無料にすると意気込んでいた民主党政権も、もうそれを口にしなくなった。そこで庶民は高速バス、長距離は夜行ということになるが、安全対策だけは、しっかりやってもらわなければ、私のような者が一番困ってしまうのである。

 
政治 ブログランキングへ  

               ←高速バスは私たち庶民の足だと思う方はクリックを

にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原発事故のうかがい知れない闇と夢野久作の「猟奇歌」!

2012年04月29日 | 災害

 民主党政権の報道管制もあって、多くの日本国民とっては、原発事故は過去の出来事になりつつあるのではないか。しかし、福島県東部の人口密集地が放射線管理地域であり、今なお150万人ともいわれる県民が、そこに放置されているのである。さらに、福島県だけにはとどまらず、東京湾にもホットスポットができている。関東山地に降り注いだセシウムが、隅田川や荒川に流れているからで、広大な地域に影響が及んできている。もっとも危惧されるのは、海洋のホットスポットが、水蒸気となって雲となり、それがまた山に雨となって降り、絶えず循環することだ。福島第一原発自体も問題がないわけではない。2号機の原子炉格納容器の水素濃度が4月25日から徐々に上昇しており、まさしく一進一退を繰り広げている。情報が伝わってこないだけで、とんでもないことが起きている気がしてならない。まるで夢野久作の「猟奇歌」の世界ではなかろうか。「闇の中に闇があり/又闇がある/その核心から/血潮したゝる」「郊外の野山は/都会より残酷だ/静かに美しく微笑してゐるから」。人が悪いうがった心がなければ、現実が見えてこないのが今の時代なのである。世の中は行楽シーズン真っ盛りだが、「静かに美しく微笑してゐる」東日本の野山はセシウムまみれであり、真実がうかがい知れない闇の「その核心から」は、血潮がしたたっているのだ。薄気味悪いことこの上ない。

 
政治 ブログランキングへ

              ←原発事故の闇はとんでもなく深いと思う方はクリックを

 にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする