草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

カナリアとなって危機を察知する能力なき日本のインテリ!

2012年04月21日 | 思想家

 本当のインテリというのは、坑道に入るときに、籠に入れて一緒に連れて行くカナリアではないか。カナリアは有毒ガスが発生すればいち早く反応するからだ。今からもう何年前になるだろう。野坂昭如が喜多方市で講演したおりに、自分をカナリアに譬えていた。有毒ガスを吸ったカナリアは真っ先に死んでしまうから、それを見て人々は逃げ出すのである。昭和39年3月の東京大学の卒業式で、大河内一男総長は「太った豚よりも痩せたソクラテスになれ」と訓示した。しかし、それはかけ声倒れに終わったようだ。今の日本のインテリには、痩せるほどのデリカシーがないからだ。福島第一原発の事故でも、国民がパニックになるからというので、「大丈夫」を連発したのは、電力会社に連なるインテリたちであった。その世界では多数派である。これに対して、有毒ガスが発生したと騒いだのは、インテリのなかのほんの一握りであった。私たちはどちらを信用したらよいのだろう。日本の法律では、1時間あたり0・6マイクロシーベルト以上は放射線管理区域で、本来ならば、人が住むべき場所ではない。そこから物を持ち出すことも禁止されている。国や多数派のインテリは、突発的な事態だからというのを理由にして、福島県東部の人々を現在も放置している。一年以上そうした状態が続いているのに、本当に「大丈夫」なのだろうか。カナリアになるべきインテリの体たらくは、あまりにも目に余る。どこを見渡しても、太った豚ばかりではないか。

 
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自民叩きが優先で二大臣への問責は知らんぷりの朝日を嗤う!

2012年04月21日 | マスコミ評

 マスコミの言うことなど眉唾だと思っているから、ことさら取り上げるにも値しないが、今朝の朝日新聞の社説「問責可決ー自民は職場放棄するな」は、あまりにも酷すぎる。不始末ばかりの田中直紀防衛大臣と、選挙違反をやらかした田中武志国土交通大臣に対する問責決議が、昨日参議院本会議で可決された。それを受けて自民党が審議拒否をしていることを、「職場放棄」とばかり攻撃しているからだ。もちろん、天下の朝日の社説なわけだから、逃げ道は準備している。まず前段で「今回は速やかな辞任を求めてきた」と一応書いてはいる。しかし、そうであれば、国会を空転させないためにも、政権与党側を批判すべきであるのに、そこはどうでもいいのだ。無理して文脈をつなげるために、「それにしても、である」と断りながら、「国会で全面的な審議拒否に入った自民党の態度も、どう見てもおかしい」と急に矛先を転じるのだから、トンデモ社説である。早速、2ちゃんねるでは「ミンスが野党だった時も同じこと言えよ」「公職選挙法違反をしてる奴がいるのにそいつを叩きもせず、それらを責める野党を批判するって根本的におかしいだろう」と味噌糞である。いかに朝日が上から目線で世論をリードしようとしても、声なき声の日本土民が、納得するわけがない。外来思想にかぶれた朝日は、消費税増税やTPP参加などでグローバリズムのお先棒を担いでいる。だからこそ、民主党政権ヨイショなのである。葦津珍彦のように、日本土民であることを誇りにする私は、どうしてそんなたわごとを聞いていられよう。

 
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