草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

春めきし夜に酒をあおりて 5首

2012年04月01日 | 短歌

太宰なる自虐の酒の美味しこと『津軽』を読みて一升を飲む

わが父の命奪いし酒なりし特攻の日はついぞ来たらず
 (亡き父は予科練出身で、出撃を前に終戦を迎えたり)

草莽のさみしき心志士なりしブログの言の葉血の文字なりし

会津なる場末の飲み屋白粉(おしろい)の年増のお酌お富さんかな

花春とほまれだけなり口になれ会津土民の口うるおすは

 
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平成の世にあって悲劇的運命を甘受した倭建命を想う!

2012年04月01日 | 思想家

 今の日本は未曾有の危機である。東日本は原発事故によって汚染され、首都圏を含めて、多くの日本人が不安感を抱いている。また、サヨク政権が誕生したことで、戦後の総決算どころか、戦後民主主義の虚妄に賭けようとする勢力が、大きな顔をしてマスコミを支配している。そんななかで、日本人が日本人である限り、最後の拠り所となるのは、やはり『古事記』ではないかと思う。私の手許にあるのは、昭和13年に発刊された改訂第3刷の岩波文庫で、校訂は幸田成友である。とくに熱いものがこみあげてくるのは、叔母の倭姫命の前で倭建命が嘆き悲しむ箇所である。「天皇既(はや)く吾(あれ)を死ねとや所思(おも)ほすらむ。何(いか)なれか西方の悪人等(まつろはぬひとども)を撃(と)りに遣して、返り参ゐ上り来し間(ほど)幾時(いくだ)も経らねば、軍集(いくさびとども)賜はずて、今更に東方十二道の悪人等(まつろわぬひとども)を平(ことむけ)には遣すらむ。此に因りて思惟(おも)へば、猶吾既く死ねと所思(おも)ほし看(め)すなりけり」。神風特攻隊がそうであったように、国のために命を捧げるというのが、日本人の潔さなのであり、最終的には、倭建命もその悲劇を甘受したのだった。そして死の直前に、美夜受比賣(みやずひめ)のもとにおいてきた草薙の剣を、「をとめの とこのべに わがおきし つるぎの大刀(たち) その大刀(たち)はや」との歌に詠んだのである。

 
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