草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

ええかっこしいで悪役にも徹し切れない野田首相を嗤う!

2012年04月07日 | 思想家

 日本の政治家がかくも愚かになったのはなぜだろう。マキアヴッリは『君主論』(河島英昭訳)において、政治的指導者を評価する基準として、政治的力量のあるなしを問題にした。その観点からすれば、今の民主党政権の閣僚は、誰一人として及第点を取れないだろう。とくに野田佳彦首相には、根本的なものが欠けている。あらゆる面で日本が存続できるかどうかの、まさしく瀬戸際に立っているのに、民主党政権が続くことを至上命題としているのだから、情けないことこの上ない。祖国のことを第一に考えなければ、マキアヴッリが言う「気まぐれな運命の女神」に翻弄されるだけではないか。野田首相の政治的力量は赤点以下だ。原発事故で腰を抜かしたために、一時は脱原発を目指したと思ったらば、原油価格の高騰もあって、最近になって急速に原発再稼動に傾いている。マキアヴッリが好んで口にする「運命の風向きや事態の変化が命ずるままに、おのれの行動様式を転換させる心構え」が試されているのだ。それでいて野田首相には「善から離れることなく、しかも必要とあらば、断固として悪のなかへも入っていく」との覚悟がまったくない。政治家はときには悪魔とも手を結ぶことも許されるのに、ええかっこしいなのである。あくまでも政治は結果オーライで、的確な判断ができないと国民は迷惑するのだ。野党にマニフェスト違反を「ペテン師」と罵られると、色をなして反論するあたりは、あまりにも書生染みている。それよりも大事なのは、野田首相が国民のために何ができるかなのである。

 
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小出裕章が一瞬言葉失うほど悲惨な状態が今も続く原発事故!

2012年04月07日 | 災害

 会津地方は4月に入ってからも雪が降ったりで、まさしく異常気象である。しかし、それでも春はやってくるようで、このままであれば、残雪のなかに桜が満開といった光景が見られるのではないか。今一番危惧されているのは、セシウムに汚染された周囲の山々から、会津盆地に雪解け水が流れ込んでくることだ。米作りに支障がなければよいのだが。すでに、山菜やキノコは壊滅的な打撃を受けている。いくら民主党政権が福島第一原発事故の収束宣言をしたとしても、実情はまったくそれと異なっている。会津若松市は6000万を投じて除染に取り組むというが、そんなはした金で処理できるわけもない。目前に迫ったゴールデン連休の観光客の入りこみも、例年と比べて大幅にダウンするのは必至だ。統治能力なき民主党政権は、瓦礫処理一つにしても、国の責任でやろうとしない。全てが他人事である。原発事故は核攻撃を受けたのと同じであり、国が非常事態を宣言して、国民の生命と財産を守るのが筋であるのに、オロオロしているさまは、見っともないにもほどがある。できるだけ私は、小出裕章京都大学原子炉実験所助教が出演した毎日放送の「たね蒔きジャーナル」をネットで聴くようにしている。放射性物質による汚染についてコメントを求められるたびに、小出が一瞬言葉を失うのは、あまりにも悲惨なことになっているからだろう。その現実と向き合おうとしない政治を、どうしてこのままにしておけよう。

 
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