草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

空想平和主義者鳩山由紀夫の頓珍漢ぶりを嗤う!

2012年04月19日 | 国際問題

 今日の夕刊フジの公式サイトZAKZAKによると、鳩山由紀夫元首相が去る3月にベトナムに出かけ、またまた余計なことを口にして、失笑を買ったとか。ベトナムの外相に面会したおりに、「東シナ海を友愛の海にしよう」と滔々と述べたのだという。ビックリした顔をして聞いていたベトナムの外相は、すかさず尖閣諸島を中共が虎視眈々と狙っていることに触れ、「そんなことは言わない方がいいですよ」とたしなめたとか。さっさと政治家を辞めた方が本人のためではなかろうか。それこそ自分の思いが伝わらない国際社会では、誰からも相手にされないのだから、すぐに音羽の御殿に引っ込むべきだ。しかし、今の民主党執行部も、鳩山を外交担当最高顧問にしたりして、本人を勘違いさせたわけだから、それもまた無責任だ。こんなときには、わが会津が生んだ天才小室直樹の出番なのだが、残念ながら一昨年9月に亡くなったので、せいぜいその著書をひも解くしかない。小室は『戦争論』のなかで、「戦争とは国際紛争解決の手段である」と断言している。だからこそ、それを防ぐためにも、戦争が勃発する可能性に対して「物心両面で備えがなくてはならない」と主張したのだ。断固たる態度で日本が臨めば、どんな国であろうとも、容易に手は出せないはずだ。今なお世界は暴力の海のただなかにあり、とくに東アジアは、この先どうなるのかまったく予想がつかない。夢を語る時代ではないのを、どうして鳩山は気付かないのだろう。

 
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祖国のイメージにこだわり続けた石原慎太郎の最後の賭け!

2012年04月19日 | 思想家

 国家とは何か。国を守るとは何か。私たち日本国民は、今こそそれと真剣に向き合うべきときではなかろうか。石原慎太郎が尖閣の購入交渉を進めていることを明らかにした。朝日や毎日などが社説で批判したのに対して、若い世代が中心のネット言論は、圧倒的に石原支持である。パックスアメリカーナの時代が終焉し、安全保障についても、日本はアメリカ任せにはできなくなっているのだ。昭和20年8月15日の敗戦を経験したために、国家から裏切られたという傷があって、それでもってサヨクに走った人たちも多かった。「鬼畜米英」と言っていたくせに、日本人の多くは占領を受け入れ、どこまでもGHQ最高司令官のマッカーサーに従順であった。吉本隆明が「わたしの思惑では、こういう場合(じぶんの国家が他国から侵攻された場合)、わが国の大多数の感性は、じぶんで武器をもってたたかわないとおもう。太平洋戦争の敗戦時がそうであったように、わが国の感性は、こういうばあいに自主的に立ち上がってたたかう性格をもっていない」(『国家の思想』の解説「天皇および天皇制について」)と喝破したのは、その体験が大きなトラウマとなっていたからだろう。しかし、敗戦のときから70年近くが経とうとしており、日本は大きく様変わりしようとしている。もう一度国家として身構えつつあるのだ。そして、若い頃から祖国のイメージの再建にこだわり続けてきた石原が、大胆な問題提起をしたのである。それは同時に、戦後民主主義が虚妄であったかどうかを、日本人一人ひとりが問うことでもある。

 
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