日本に格差がないとはいわないが、中共と比べればはるかにましである。中国共産党の独裁に対して、民衆が黙っているのは、そもそもお上を信用しておらず、家族や一族の暮らしが成り立てば、それで良しとしているからではないか▼そんな中共でも風向きが変わりつつある。中共をトップランナーに押し上げているインターネットの世界で、不当に働かされているプログラマーたちが立ち上がったからだ。産経新聞の4月14日付ネット版が、中共で「インターネット上でIT関連企業の長時間労働に対する告発が拡大している」との記事をアップしている。驚くなかれ「996勤務」という言葉まであるというのだ。午前9時から午後9時まで、週6日働くことを意味する。それと同時に給与面などの待遇面での不満も高まっており、ネットデモまで行われている▼共産主義の理想に反して、中共では資本家による搾取が公然と行われ、それを独裁国家がバックアップしているのである。プログラマーたちが政治的な自由を目指すことになるのは明らかで、どの段階で中国共産党が弾圧に乗り出すかである▼日本が平和を維持するためには、民衆の力によって中共が民主主義的な国家に生まれ変わることが望ましい。それがかなえられないならば、東アジア共同体など夢のまた夢であり、我が国は独裁国家中共に身構えるしかないのである。
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