深宮飽食恣猙獰,臥毯眠氈慣不驚。
卻被卷簾人放出,宜男花下吠新晴。
宮殿の奥深い一室にどう猛そうな大きな犬が絨毯の上に寝そべっている。
簾を跳ね除け、宜男花の咲く青空に向かい吠える。
という訳になろうか。
この詩は、宮殿の一室で犬と暮らす皇女(側室)が皇王を待つ侘しさ寂しさを犬の遠吠えで表したいものとなる。
初稽古の席に、戌年に因んでこのお軸が掛けられていた。昭和九年に一茶庵である方が描いたものである。
お正月にしては少し違和感のあるお軸と思いながらも、宗匠の意図を読み取るまでには至らない。
が、これもお遊びと解けば文人趣味の粋な計らいなのだろう。
卻被卷簾人放出,宜男花下吠新晴。
宮殿の奥深い一室にどう猛そうな大きな犬が絨毯の上に寝そべっている。
簾を跳ね除け、宜男花の咲く青空に向かい吠える。
という訳になろうか。
この詩は、宮殿の一室で犬と暮らす皇女(側室)が皇王を待つ侘しさ寂しさを犬の遠吠えで表したいものとなる。
初稽古の席に、戌年に因んでこのお軸が掛けられていた。昭和九年に一茶庵である方が描いたものである。
お正月にしては少し違和感のあるお軸と思いながらも、宗匠の意図を読み取るまでには至らない。
が、これもお遊びと解けば文人趣味の粋な計らいなのだろう。