前々回の制作課題が胎蔵曼陀羅の中心部になる「中台八葉院」を描くことだった。提示したものの生徒さんには不評だった。60㎝正方の中に9体の仏画を描く。通常よりは大きいが細かすぎるという。やる気を削いでしまった。この課題でどんな工夫や想像力が発揮されているのかを楽しみにしていたが、思うようにはできてないようだ。
そんな中で、先日の神戸教室の生徒さんの二人が途中経過を披ろうしてくれた。大変な作業を理解する仲間の方たちは絶賛。中央の絵(仏画)の周りの8体がシルバーのボールペンで描かれていた。そして、中央の絵のお腹周りの中に(円形)にゴールドで大日如来が描かれてあった。
もう一方は、大日如来を中心に8体を描き、空間に般若心経をゴールド(顔彩)で書いている。眺めていて楽しくなるような胎蔵曼陀羅である。
感動を与えてくれる作品に仕上がっている。本人はもとより周りの方たちへの励みにもなる。仏画曼陀羅の世界の、どこにも存在しない作品になっている。
ちなみに、曼陀羅の中に般若心経を書きこんでいる方は、85歳。人の生み出せるエネルギーの底知れぬ力を感じさせてくれる。
胎蔵曼陀羅の中台八葉院に描かれている仏画は、中心に大日如来、その周りの8体は如来4体と菩薩4体である。
如来は、宝幢如来 (ほうとうにょらい)・開敷華王如来 (かいふけおうにょらい)・無量寿如来 (むりょうじゅにょらい)・天鼓雷音如来 (てんくらいおんにょらい)
菩薩は、普賢菩薩 (ふげんぼさつ)・文殊師利菩薩 (もんじゅしりぼさつ)・観自在菩薩 (かんじざいぼさつ)・弥勒菩薩 (みろくぼさつ)
リポート&写真/ 渡邉雄二 作品/ 仏画曼陀羅アート神戸教室
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