「葺辺(あしべ)には 鶴(たづ)がね鳴きて 湖風(みなとかぜ)寒く吹くらむ 津乎の崎はも」
淡海(琵琶湖)のヨシは、万葉集に詠まれ、イネ同様に古い時代から日本を代表する植物と言われている。琵琶湖の湖東にあたる近江八幡市周辺の湖岸に多く生息している。
調べてみると、平安時代までは「葦(アシ)」と呼ばれ、その後、アシが「悪し」を連想させ縁起が悪いとして「葦(ヨシ)」となったようである。
ヨシが使われてものとして真っ先に思いつくのが「すだれ」である。ヨシの茎で作ったものは「よしず」と呼ばれている。そして古民家の茅葺屋根にもヨシが使われる。さらに、神社などの儀式に用いるたいまつにも松の木の芯とヨシが一緒に束ねてある。
また、ヨシの茎は中が空洞になっているため笛などに利用されたという。古代中国では、楽器である篳篥(ひちりき)の口に当てる部分「舌」にも、また西洋楽器では「リード」部分にもヨシが使われているようである。
先日、葦の風景がTV画面に映し出されていたのを見た。数年前に琵琶湖周辺を巡っていたときにみた葦の光景が思い出された。湖風が春の訪れを告げているかのようだった。
リポート&写真/ 渡邉雄二
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