10月7日から始まった「伊藤弘之 さくら回廊展」は阪神尼崎駅から徒歩5分のところにある尼信会館の1階展示室で行われている。11月12日までのロングランである。
伊藤先生は、同会館での展覧会は今回で6回目、今回は、とくに阪神南地域のモダニズムの活性化をさらに促進させ「兵庫県阪神南ふるさとづくり応援事業」として開催されている。阪神間の街々には春ともなればさくら回廊でつながれる。
一足先に伊藤先生の真髄を魅せる木馬とメリーゴーランドに溢れんばかりの桜が一堂に並んでいる。今展は、100号、200号の大型サイズがほとんどで、令和7年度にさくら回廊をコンセプトで開院が進められている西宮総合医療センター(仮称)への寄贈内定作品2点や独立展で初受賞した作品など25点が展示されている。
キャンパス一面を覆うさくらと、その中で飛翔する馬と幻想的なメリーゴーランドが三位一体となって風を吹かせ光を放ち共鳴している。立ち止まり眺めているとキャンパスの中に入っているかのような錯覚をもつ、不思議なさくら回廊展である。
リポート&写真/ 渡邉雄二
作家/ 伊藤弘之 (独立美術協会会員)
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