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嘘多き女可愛いや初詣 遊石
「我が町の遊び人」と自他ともに称される作者。ようやく最近になって、遊び人の前に『元』が付くようですが、俳句には当時の面影が彷彿として、可笑しいやら羨ましいやら、男なら一度は味わってみたい境地です。
借りたものを返すと言って返さないような嘘は困りますが、過去の自慢話や法螺話はこちらが知らないだけに、本当にも嘘にも聞こえます。被害がないから、本当かどうかと深刻にはなりません。
そういう法螺話をする人、まわりに時々いますよね。最初は警戒しますが、付き合っていると意外と善良な人が多いようです。
まして、それが若い女性だったら、許すどころか確かに可愛いと思うかもしれませんね。