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FT4TA 終る 

2014-11-10 19:34:00 | DX Pedition
 FT4TAJA サイドから見ると、いろいろと問題の多い Pedition でありました。
 FT4TA 曰く We kindly ask those having already a lot of QSO with us or with past operations to give a chance to others for All Time New One. This is HAM SPIRIT !
 しかしながら、結果は遠くかけ離れ、空しい響きを感じてしまいます。

 ATNO だけを重点的にサービスしたいと思っても、その方法がありません。 やはりユニーク・コールサイン率をあげるしかないでしょう。 そのひとつの方法として、周波数の QSY を頻繁に行わないで、出来る限り長時間にわたってサービスする事です。 ZD9XFG3TXF ) 方式です。
 因みに ZD9XF のユニーク・コールサイン率は 22 日間で 47.3%FT4TA は 12 日間で 25.8% です。 ZD9XF160m, 20m, 15m には QRV しなかったとは言え、この差は大きいと思います。 ZS9ZS は、60m, 20m, 15m, 10m の SSB only と言う特殊な例ですが、80.7% を記録しています。

 極端な例をあげると、ひとつの周波数だけで Pedition をすればユニーク・コールサイン率は 100 % になります。 Dupe QSO が無ければですけど ・・・ 。 そうも行きませんから、DX Pedition ではそのサジ加減が重要です ( QSY のタイミング ) 。 

 私の考える、ATNO に優しい DX Pedition は メイン局が、ひとつの周波数で ( 例えば 20m ) 徹底的に、延々と QRV を続けながらパイルアップが小さくなるまで QSO をします ( いわば ATNO 用のチャンネルです ) 。 これで、ATNO はメイン局との QSO で、とりあえず 1 QSO 確保出来るはずです。 その時点で ATNO 卒業です。 心に余裕を持って次を狙えます。
 他の Pedition 局は、メインの周波数以外の周波数を意欲的にローテーションでぐるぐる回して捌いていくスタイルです。 この場合も QSY は頻繁に行わない事です。 設営局数が多ければ多いほど可能です。

 ある Pedition で 「 QRP ONLY 」 と言う指定がありました。 聞いていると指定前と指定後で、呼んでいる数に変化はありませんでした。 ありえへん!。 過去に 「 ATNO ONLY 」 を指定した Pedition もありましたが、結果はご想像の通りです。 何も証明するものがない訳ですから、自分さえ QSO 出来ればそれでいいと言う DXer が枡埋めのために平気で QSO していました。

 話が横道に逸れましたが、FT4TA は、EU 偏重、広すぎるスプリット、QSY が頻繁、ロータリー・ビームを使用しなかった、等々いろいろな問題を提起した DX Pedition となりました。


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