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1U4UN  Bir Tawil

2016-06-22 00:56:00 | DX Pedition

 今年 4月 19日から 20日にかけておよそ 16時間ほど 1U4UN と言う、怪しいコールサインで QRV している局がいたそうです ( 総 QSO 数約 1,500 )。 JA からレポートされた DX クラスターは 3 回でした。 ここはスーダンとエジプトに挟まれた Bir Tawil と言う地域で、オペレータの RA9USU ( 最近のビッグペディションで名を上げている ) によると、この地域は ” 王国 ” であると言っているそうです。

 ウィキペディアには、Bir Tawil ビル・タウィール ( بيرطويل 、Bir Tawil or Bi'r Tawīl ) は、エジプトとスーダンの国境地帯にある地域。 この地域は、いずれの国家によっても領有権が主張されていない無主地である・・・とある。

 

 確か、DXCC の最近のルールでは 「 領有権が主張されていない無国籍地 」 はエンティティーとはならない ( 昔は認められていたが ) という規定になっていたと思いますので 、ブランド・ニューとは ならないはず です。

 しかしです ・・・ なにが起こるか分かりませんのでWFWL かも知れません。 かつてのスプラトリー諸島も無国籍で 1S なんて使っていた時期があったし、( 最近 9M0 のプリフィックスが使われるのはエンティティー的には釈然としない )。 1A0 ( SMOM ) だって正式なプリフィックスではない、最近は聞かないが 1B なんてプリフィックスもいた。 今回の 1U4UN だって、本当に 王国 だったなんて事も ( ないか ? )。

 1A領土を持たない主権実体と言う扱いで、国際連合では 「 オブザーバーとして参加するために招待を受ける実体 ( entity ) あるいは国際組織 」として扱っており、「 加盟国 」 とも 「 非加盟国 」 とも異なる立場であり、日本やアメリカ、オーストラリアなど承認していない国も多いと言う。 この部分はウィキペディアより抜粋 ここで ( entity ) と言う言葉が使われているのはちょっと興味深い。 アメリカが承認していないのに ARRL が認めているのも不思議な話ではある 。

 コソボだって、いつ何時 DXCC にカウントされるかも分かりません。 あのロシアとウクライナの狭間で紛争中のドネツク人民共和国だって聞こえたら QSO しておいたほうが良いの かも です。 でも、まがい物に踊らされるのは格好良くありませんね。 

 【 余談 】 最近中国が スカボロー・リーフ に接近したところフィリピン側が猛抗議をしたと、ニュースで取り上げていました。 深い背景は知りませんので、何とも言えないのですが、単純に距離的に見ればフィリピンの領土に見えます。 しかし過去に中国は ・・・ 中国側のコールサイン ( BS7H ) で領土主張のペディションを数回実行しています ( やったもん勝ち ? )。 その際 DU のハムがメンバーにいたと言う不可解な事もありました。 当時この事を不思議に思った OM も多いはずです。 例えて言えば D9D竹島 ( 韓国名 独島 ) ) のペディションのメンバーに日本人が混じっている様なものです ・・・ 絶対ありえませんよね。

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