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テレビが面白くない

2019-12-24 14:45:00 | ノンジャンル
■ 最近のテレビが面白くない ( 何か落ち着かない ) と言うご老人も多いのではないだろうか?。 自分がそう思うので、ご老人の皆がそう思っていると勘違いしているのかも知れません。

 クイズ番組も飽きたし ( 多すぎる ) 、面白いドラマも少ない、バラエティー番組は番宣の場と化している。 番宣の CM もここ数年格段に増えています。

 バラエティー番組の女子アナの早口やタレント化にも閉口します。 芸人も早口でないと他人にチャンスを奪われると思うのか、思いっきり早口で攻め立てます。

 昔は当然の様に CM が入って次の番組に繋げていたが、最近は番組と番組を直に繋ぎ、いつの間にか誘導されている。 インターネットの詐欺サイトに無意識の内に導かれている様で気持ちが悪い。 番組の開始時刻も定時より 3~4 分前倒しが流行っている。

 CM に入る前と後には アイキャッチ ( ジングル ) が入っていたが ( 火曜サスペンスの 「 チャララ~ン 」 みたいなもの )、最近はそれもなくいきなり CM に入るので、一瞬何が起きたのか ・・・ 極めつけは、特にドラマの場合、同じ出演者でドラマ仕立てで CM をぶっこんでくる荒業もありと来ている。 フェイント CM です。

 しかも、昔は CM と CM には、約 1 秒の間がありました。 自然と区切りが出来ていたのです。 が今や、全く間がありません。 時々このロゴマークは今の CM のものだったのか、次の CM の頭なのか紛らわしい事もあります。 15 秒の CM でも 20 カット以上なんてざらにありますから、老人には目に毒です (笑)。

 何れも、テレビ局側の、あるいは CM 制作会社の思惑が働いてはいると思いますが、あざとい戦略は見る側にとっては、あまり歓迎できません。 ご老人 ( 私 ) の頭に優しいテレビ局になって頂きたいと思います。

 年末は毎年同じ企画の番組が目白押しですが、何か視点を変えた年末に相応しい新しい番組を見てみたいものです。 テレビの歴史 60 数年、アイデアは尽きていると思って諦めているディレクターがいるとしたら残念です。

■ ここまで書いた所で、CM のディレクターについて、少し思い出した事があります。

 普通、クライアントにプレゼンテーションとして、A、B、C、の 3 タイプを用意します。 A タイプは、常識的 ( 基本的 ) なもの、B タイプはそれを少し崩した ( あるいは発展させた ) もの、C タイプは、ディレクターの遊び感覚 ? で作製されたもの ・・・ だいたい、こんなレイアウトです。

 最終的には勿論クライアントが決定するのですが、スタッフに受けるのは、決まって C タイプです。 結果はご想像の通り、A タイプで決着します。

 日本の CM ディレクターの才能・成長を抑えているのはクライアントかも知れません。 クライアントは冒険をしません。 大きい会社ほど、社長ではなく、広報部部長などが表面に立ち交渉、決定を任されているから、失敗を恐れているのです。 CM に関して言えばトップダウンの会社が奇抜な CM を作れます。 残念ながら勘違いしている社長も多く、それが必ずしも良いものとは限らないところが、CM の深さではあります。

 昭和 30 年代に初登場したマルコメのイメージキャラクター、マルコメ君の 「 おか~さ~ん 」 の一言で全国区になった、マルコメ味噌や、今でも心に残る、日産スカイラインのケンとメリー、綺麗な風景にクルマを走らすだけ 「 愛と風のように / Buzz 」 の清々しさ、同じく日産セフィーロの 「 くう ねる あそぶ 」、サントリー・レッドウィスキーの大原麗子 「 すこし愛して、なが~く愛して 」 等々、名 CM も数多くあります。 ちょっと話題が古すぎましたね (笑)。 近年では YKK AP の CM 、物語り仕掛けの 窓と猫の物語 「 幼なじみ 」 が好きです。

 CM は、当たれば企業のイメージアップ、業績アップに繋がります。 コマーシャルは生き物です。 しかし、情報過多の時代、こんなホームランは出難くなくなりました。


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