30 年ほど前、博多中洲第一ホテルの裏に、友人の経営する 5 階建てのカラオケ屋があって、その一階の片隅に カラオケ満室時用の待合室的 なショットバー 「 バックステージ 」 がありました。 チャージが 500円と言う安さです ( 中洲のスナックならまず 5000円でしょう )。 オーナーの彼が友人に飲み場を提供している風でもありました。
彼とは一緒にバンドをした事もあり時々飲みに行っていました。 こんな状態では儲かる訳でもなく、 常時人を置いておく訳にも行きません ( 本当はカラオケ屋で儲かっているから気にする事もないのですがね )。 ・・・ で彼が私に言ったんです。 「 売り上げの 4 割をバイト代としてあげるから店番をしてくれない ? 」 「 酒は自由に飲んでいいから 」 最後のひと言が効きましたね (笑)。 その彼は数年前、残念ながら若くして故人となってしまいました。
毎日とはいきませんので、週 4 で請け負いました。 営業時間は 19時から 07時までです ( 朝まで )。 友達呼んで喋っていれば金になるいい商売だと思いましたが、チョット待て、当然知らない客も来ます。 サーバーからビールのつぎ方もままならない、まして、カクテルの注文が来たらどうすんの ? です (笑)。 お客のいない時、自分飲みのビールで練習し ( ビールサーバーの掃除から、樽の交換も )、カクテルはカウンターの下で 「 カクテルの作り方 」 を隠れ読んで作っていました (笑)。 半年ぐらいやっていましたから、その時点ではだいぶん空で出来る様になりましたけどね。
19時 ~ 01時は主にカラオケのお客さんです。 01時を過ぎると中洲のお姉様たちが仕事がハネて帰りに立ち寄ります。 更に夜も更けて来るとホストクラブ帰りのお姉さん、カクテルバーのバーテンダーさんと変わっていきます。 バーテンダーさんが来ると 「 ヤバイ 」 と思っていましたが、その方はビールしか注文しないので助かりました。 ラーメン屋が店の帰りに他所でラーメンは食べないでしょうの原理です (笑)。
そのバーテンさんにはカクテルの事も多く教えて頂きましたが 「 自分たちも教本通りには作っていない、酒の種類さえ間違えなければ アバウト でいいんですよ ・・・ 」 この話は気休めに信用するとして、例えば、私達が素人にハムの説明をする時に DXCC の話をしないのは言っても分からないからですよね。 多分バーテンさんも素人には 「 アバウト でいいんですよ 」 くらいが丁度いいと思ったからだと思っています。 それで救われたと思っている自分が恥ずかしくなります。
或る日、「 ねえ、ドッヂボール ってカクテル知ってる ? マーマレード が入っている奴 」 と言うお嬢さんがいました。 二人連れです。 私が知っている訳もなく、中洲の有名なカクテル専門のバーがあるので行って見ようと言う事になりました。 中洲交番の前の地下の店 「 もぐらのサルーテ 」 です。 知り合いがピアノの弾き語りをしています。
カウンターに座るなり、そのお嬢さん、バーテンさんに 「 ドッヂボール 下さい マーマレード の入っている奴です 」。 そこでバーテンさん慌てず騒がず 「 お客さん、ひょっとして ドッヂボール じゃなくて ボッチボール の事ですか ? マーマレード じゃなくて アマレッド ですよね 」 さすが中洲のバーテンさん一発で解決です。 ピアノの弾き語りの彼女も交えて、このネタでラグチューに花が咲いた事は言うまでもありません。
世の中には、不思議な偶然があります。 6年前、親友の K ちゃんの通夜で BGM としてキーボードを弾いている女性がいました ( 音楽葬 )。 ’60~’70代の名曲ばかり、選曲は抜群です。 弾いていたのは中洲地下のカクテル専門のバー 「 もぐらのサルーテ 」 で弾き語りをしていた、あの知り合いの女性でした。 彼女は K ちゃんの事はよく知らないと言う。 K チャンの好きな曲のリストは前もって貰っているとの事。 「 レット・イット・ビー 」 を弾いていた彼女に 「 俺の時も頼むよ 」 と生前予約をお願いしました。 彼女は娘の大学の先輩でもあるのです。 不思議な縁です。
東京は大きすぎる。 同郷出身の会いたい奴に偶然会える事はまずない。 生まれ故郷の佐世保市は小さすぎる。 嫌な奴に会う機会が多すぎる。 福岡市ぐらいが人付き合いに丁度いいキャパの様に思われる。 会いたい人に自然な間隔で会える。 それが福岡市の魅力の一つだと思っています。
【 注 】 カクテルの配合は教本によっても違うし、「 ソルティードッグ 」 はウオッカとグレープジュースで作るのが定番になっているが、ドライジン と ライムジュース でも間違いではない。 ウオッカセブンはウオッカを 7UP で割ったものと思っていましたが、これにライムジュースを加え塩をスノースタイル ( ソルティードッグ の様にグラスの淵に塩をまぶす ) にするのが正式 ? らしい。 色々あっていいと言う事で簡単には済まされません。 この様にカクテルは奥が深く一人前になるには相当の修業が必要であろうと思われます。
彼とは一緒にバンドをした事もあり時々飲みに行っていました。 こんな状態では儲かる訳でもなく、 常時人を置いておく訳にも行きません ( 本当はカラオケ屋で儲かっているから気にする事もないのですがね )。 ・・・ で彼が私に言ったんです。 「 売り上げの 4 割をバイト代としてあげるから店番をしてくれない ? 」 「 酒は自由に飲んでいいから 」 最後のひと言が効きましたね (笑)。 その彼は数年前、残念ながら若くして故人となってしまいました。
毎日とはいきませんので、週 4 で請け負いました。 営業時間は 19時から 07時までです ( 朝まで )。 友達呼んで喋っていれば金になるいい商売だと思いましたが、チョット待て、当然知らない客も来ます。 サーバーからビールのつぎ方もままならない、まして、カクテルの注文が来たらどうすんの ? です (笑)。 お客のいない時、自分飲みのビールで練習し ( ビールサーバーの掃除から、樽の交換も )、カクテルはカウンターの下で 「 カクテルの作り方 」 を隠れ読んで作っていました (笑)。 半年ぐらいやっていましたから、その時点ではだいぶん空で出来る様になりましたけどね。
19時 ~ 01時は主にカラオケのお客さんです。 01時を過ぎると中洲のお姉様たちが仕事がハネて帰りに立ち寄ります。 更に夜も更けて来るとホストクラブ帰りのお姉さん、カクテルバーのバーテンダーさんと変わっていきます。 バーテンダーさんが来ると 「 ヤバイ 」 と思っていましたが、その方はビールしか注文しないので助かりました。 ラーメン屋が店の帰りに他所でラーメンは食べないでしょうの原理です (笑)。
そのバーテンさんにはカクテルの事も多く教えて頂きましたが 「 自分たちも教本通りには作っていない、酒の種類さえ間違えなければ アバウト でいいんですよ ・・・ 」 この話は気休めに信用するとして、例えば、私達が素人にハムの説明をする時に DXCC の話をしないのは言っても分からないからですよね。 多分バーテンさんも素人には 「 アバウト でいいんですよ 」 くらいが丁度いいと思ったからだと思っています。 それで救われたと思っている自分が恥ずかしくなります。
或る日、「 ねえ、ドッヂボール ってカクテル知ってる ? マーマレード が入っている奴 」 と言うお嬢さんがいました。 二人連れです。 私が知っている訳もなく、中洲の有名なカクテル専門のバーがあるので行って見ようと言う事になりました。 中洲交番の前の地下の店 「 もぐらのサルーテ 」 です。 知り合いがピアノの弾き語りをしています。
カウンターに座るなり、そのお嬢さん、バーテンさんに 「 ドッヂボール 下さい マーマレード の入っている奴です 」。 そこでバーテンさん慌てず騒がず 「 お客さん、ひょっとして ドッヂボール じゃなくて ボッチボール の事ですか ? マーマレード じゃなくて アマレッド ですよね 」 さすが中洲のバーテンさん一発で解決です。 ピアノの弾き語りの彼女も交えて、このネタでラグチューに花が咲いた事は言うまでもありません。
世の中には、不思議な偶然があります。 6年前、親友の K ちゃんの通夜で BGM としてキーボードを弾いている女性がいました ( 音楽葬 )。 ’60~’70代の名曲ばかり、選曲は抜群です。 弾いていたのは中洲地下のカクテル専門のバー 「 もぐらのサルーテ 」 で弾き語りをしていた、あの知り合いの女性でした。 彼女は K ちゃんの事はよく知らないと言う。 K チャンの好きな曲のリストは前もって貰っているとの事。 「 レット・イット・ビー 」 を弾いていた彼女に 「 俺の時も頼むよ 」 と生前予約をお願いしました。 彼女は娘の大学の先輩でもあるのです。 不思議な縁です。
東京は大きすぎる。 同郷出身の会いたい奴に偶然会える事はまずない。 生まれ故郷の佐世保市は小さすぎる。 嫌な奴に会う機会が多すぎる。 福岡市ぐらいが人付き合いに丁度いいキャパの様に思われる。 会いたい人に自然な間隔で会える。 それが福岡市の魅力の一つだと思っています。
【 注 】 カクテルの配合は教本によっても違うし、「 ソルティードッグ 」 はウオッカとグレープジュースで作るのが定番になっているが、ドライジン と ライムジュース でも間違いではない。 ウオッカセブンはウオッカを 7UP で割ったものと思っていましたが、これにライムジュースを加え塩をスノースタイル ( ソルティードッグ の様にグラスの淵に塩をまぶす ) にするのが正式 ? らしい。 色々あっていいと言う事で簡単には済まされません。 この様にカクテルは奥が深く一人前になるには相当の修業が必要であろうと思われます。