私は特別リニアアンプに詳しい訳ではありません。 しかし非常に興味はあります。 ヤフオクなどを徘徊していると、よく CB 無線用のリニアアンプを見かけます。 オオアミとかピューマとか ・・・。 どれも、アマチュア無線からすると何故かとてもハイパワーなんです。 どうしてこんなにハイパワーなのか理由が分かりませんでした。 天井知らずの無法地帯だからか?。
ある日、私の FT-101E に 27MHz のクリスタルが入っていたのを知っていたのでダミーロードに繋いでパワーを測定してみました。 ちゃんと 100W 出ています。 100W 機ですから不思議ではありませんでした。 実は、他社の 100W 機の AM は SSB にキャリアを注入して AM を作る仕組みで、出力は 25W と A3H ( 今は何と言う? ) なのです。 その中で FT-101E の AM は A3A だったのです。 これが今だに CB 無線家に人気がある理由です。 FT-101E の後期型 ( アマチュア無線家はこちらをチョイスするだろうが ) には 11m Band が付いてないので、オークション市場では前期型の方が値が高いのです。
で、です。 CB 無線家にもハイパワー主義者はいるものです。 仮に、FL2100B を繋いだとしましょう。 おっと、ここで重要な事に気が付きます。 100W の AM のピーク電力は 400W ( 平均電力は 150W ) もあるのです。 もはや、FL2100B なんて飽和して使い物にならない事が分かります ( 無変調、CW なら OK )。 だから、CB 無線のリニアアンプはアマチュア無線よりも一回りハイパワーなリニアアンプが必要だった訳です。 ちなみに、違法リニアアンプを販売するのは違法ではありません。 買って使うと違法になります。 変な法律です。
AM 通信は極一部のマニアによって続けられております。 私の同級生もその一人でした。 彼と無線で喋りたくて私が AM ( FTdx5000 の 50W ) で指定周波数で CQ を出すと程なく彼が応答してきました。 何を喋ったか内容はよく覚えていませんが、彼からもらったレポートが 48 だったのははっきりと覚えています。 くそっ!お前は 59 なのに、俺は 48 だと ! ・・・ もっと強い信号を届けてやる。 見ておれよ ・・・ わたしの左手は VL1000 のスイッチに伸びていました。 さて信号はどうなったか、彼曰く 「 変わらず48だよ 」 と ・・・ 玉砕 !。
理由はわかります。 たった 6dB 程度では QRM, QSB のなかに於いては劇的な変化は認められない。 同じパワーでも、AM の場合は変調度をアップした方が断然有利である ( 勿論オーバーモジはだめよ )。 ですよね。 今、AM で CQ をだしたら 「 キャリア漏れてますよ~ 」 って言われるんでしょうかね (笑)。 いや、今の世の中、白い目で見るだけで、そんな事言ってくれる人もいなくなったのかも知れません。 所詮他人事だ。