時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

ポーラ ミュージアム アネックス

2011-07-10 | 展覧会・アート のこと


高野寛氏のライブの前に、kさんと待ち合わせて
気になっていた銀座のポーラ ミュージアム アネックスの個展へ。

インタラクティブ アートっていうのね。双方向性芸術!?
薄い膜に手を当てると、映像のクラゲがたくさん寄ってくる。なんだかフシギでかわいい。

光の雨みたいな流れる光の林みたいなのもあって、
街の喧騒とは別世界。。。暑さも忘れちゃうような異空間だったなあ。

ここでの展示は終わっちゃうけれど、またどこかで出逢いたいな。

さて、その後は・・・。
ワンフロワー階段を下って、kさんおススメの和カフェ、HIGASHIYAさんで
和菓子のアフタヌーンティーのひとときを。 

  

う~ん。気持ちのいいアートと御馳走な和菓子。
カオスのような日常を暫し忘れさせてくれるわ~。そしてさらに、高野さんの極上ライブ。。。

しあわせを、ちゃんとちゃんと噛みしめて、生きよう!
こころにも栄養をあたえてあげるって、とってもたいせつだよ。

こころが渇くまえに、潤いをね!

 

 


三井ホールの夜

2011-07-09 | MUSICのこと



日本橋三井ホール、ロビーから見降ろす三井本館。

ここに来たわけは・・・

2度目の「高野寛」さんのライブ!

 

三井ホールはとてもきれい。おとな向けなホールですね。

高野さんの音楽。。。
ともだちkさんのおススメ盤を聴いてから、すっかりお気に入り。
高野さんのライブって、なんてあたたかいライブなんだろう。(前回もそう書いたなあ)

お人柄がそのまんま伝わるような、とてもここち良いライブなんだ。
唄うコトバに、こころが共鳴する場面が多いんだなあ。

今回のアルバムの中の、だいすきな曲、「GLOW」
ナミダが溢れて、止まらなくなってしまって困った。。。

高野さんの曲は、どこかで耳にしたことはあったけれど、洋楽ばかり聴いていた時代は
なんとなく、日本の曲は敬遠していたんだなあ。今思えばクワズギライね。もったいない。
それにしても、こうしてライブで古くからのファンに混ぜていただいても、
ちっとも気おくれを感じさせないところがさすがプロなんですねえ。

高野氏の敬愛するトッド・ラングレンは、わたしのだいすきなHall & Oatesのおともだちでもある。

「Live From Daryl's House」 の番組の中で、トッド・ラングレンのハワイのご自宅を訪ねる回がある。
きっと、高野さんもこのネット番組をチェックされていらっしゃることでしょう。

すきなものや、すきな音楽って、こうしていつの間にかつながっていくんだなあ。

高野氏のおんがくに、出逢えてよかった。。。(kさん!感謝デス)


今の日本の現状に深くこころを寄せながらも、ちゃんと前を向いて歩いていく。。。
彼の、やさしさと強さのバランスと温度に、こころから共感、です!


 

 

 


象が踏んでも・・・

2011-07-08 | essay

       
      

象が踏んでも壊れない。とくれば、それは筆箱でしょう。

娘が、学校から帰ってくるなり、
「象が踏んでも壊れない筆箱って持ってた??」と聞く。

な~んて懐かしい。CMまで思い出しちゃったよ。

わたしは持っていなかったけれど、姉は持っていたっけなあ。

なんでそんなこと言いだしたのかと思えば、「むかし調べ」の学習をしていて、
ともだちのお母さんが「象が踏んでも壊れない筆箱」をまだ持ってるってハナシから、らしい。

むかし。。。ですか。まあ。そうね。

親への質問、YES/NOクイズって宿題もあって、

 土曜日も学校に行ったか?
 そろばんの授業があったか?
 給食のスプーンは先割れだったか?
 クジラの竜田揚げが出たか?
 定規は木製だったか?
 学校に鉛筆削り用のナイフを持って行ったか?
 学校の机は二人分つながっていたか? などなど。

ん~? なんだか、親の世代調べですかあ??

木製の、上に開く机って、見たことあるよ。
わたしの時代には倉庫みたいな教室にしまいこまれていたなあ・・・。
あのレトロ机、今なら欲しいくらいだ。

そういえば、今はそろばんって学校で教えないよね。
いろいろ変わっているんだね。
ハーモニカももう教えてもらえないしね。

自分の子ども時代なんて、ついこの前のことみたいに思えるのに、
しっかり「むかし」なんだなあ。

なんだか、経った時間を目の前にどん!と置かれたような気持ちだ~。



       


ズルイニンゲン

2011-07-07 | essay




親として、ひととして、子どもたちに伝えておきたいことはたくさんあるけれど、
ひとつだけに絞るとしたら・・・

わたしが伝えたいのは 「ずるいニンゲンになってはいけない」ということ。

  ひとを欺く、ひとのこころを踏みにじる、排他的、利己的、私利私欲。。。

すべてを括って、簡単なコトバにすれば 「ずるいニンゲン」だ。

九州電力のやらせメール問題のニュースを一緒にみていた9歳の末娘が、
「やらせってなに?これ、どういうこと?」 と純粋な疑問を投げかけてくる・・・。

説明に窮する、説明もしたくない、情けないニュースが多すぎる。


織姫が彦星に逢えるか、真剣に今夜の天気を心配するようなまだまだピュアなこころを持つ子どもたち。。。

ずるい大人ばかりじゃないよって、ダイレクトに伝わる良いニュースがたまには欲しいね。

 

 


映画「いつも2人で」

2011-07-06 | 映画 のこと

       

昔からだいすきな映画、ヘップバーンの「いつも2人で」
 「Two For The Road」1967年イギリス映画

監督はスタンリー・ドーネン。
なのに、イギリス映画なんだな。
スタンリー・ドーネンといえば、「雨に唄えば」「パリの恋人」「アラベスク」など、
すきなハリウッド映画がいっぱい。

この「いつも2人で」は、ちょっと他の作品と違って
しっとりとおとなの哀愁の漂う映画だ。

倦怠期の夫婦が、過ごしてきた時間を振り返る。
いろんな時間が、ふたりの乗る車に象徴されていて、
車と共に、過ごした時間がフラッシュバックする。

出逢ったころから現在までの、いろんなふたりの時間が絶妙に交差する。
「過去~現在」を行ったり来たり。
観ている方まで翻弄されてしまうようなとても凝った構成だ。

初めて観たのは二十代前半のころの深夜放送。
この映画の「過去」の立場から観ていたわけだ。

以来何度か観ているのだけれど、久しぶりに観たら
なんだか、不思議な気持ち。。。

いつの間にか、この映画の「現在」側から観ていることに気づく。

映画って、観ている自分の年齢や環境によって全然違う部分が見えてくる。
何度も観た映画なのに、今回は夫婦の絆について考えさせられちゃった。

この映画、オープニングとエンドロールがすっごくカッコイイ。
これまた、ヘンリー・マンシーニの音楽がいい感じにのっかっているんだなあ。
全篇を通して、テーマ曲のいろんなアレンジが気持ちよく流れる。

この映画の撮影中、ヘップバーンは実生活でも離婚の危機にあったという・・・。
それでこんなに現実味のある作品に仕上がっているのかな。

この映画、これから結婚をするひとにも、そして、倦怠期真っ只中なひとにも
何か得るものがあるんじゃないかな~。

ヘップバーンの知られざる魅力も満載な映画だ。
スレンダーな水着姿にもビックリ!!かわいいです。


   


みえるもの。みえないもの。

2011-07-04 | 本 のこと



これだけを見て、一目で「あれだ!」ってわかるひと。


それは、「星の王子さま」に影響されたことのあるひと。

こうしてお店に飾っていたら、以前 50代くらいの男性のお客様が
「これは・・・ぞうを飲み込んだウワバミ、ですね。」 と 嬉しそうにおっしゃった。

お。わかってくださる~! と、こちらも嬉しくなる。

これは、「星の王子さま」の陶器製の小さな置物シリーズのひとつ。
もう20年位前、わたしが雑貨屋で一目ボレしていたのを ともだちが覚えていてくれて
誕生日にプレゼントしてくれたもの。以来わたしの宝物。

この収納感がいいんだなあ。
挿絵の通りに、象がすっぽり中に入るんだ。しかもつるんとした姿がなんともカワイイ逸品なのだ。



先入観ってものを取っ払うと、見えてくるものもある。
見えていないものを見るチカラ。。。

初めて「星の王子さま」を読んだころより、もうすっかりおとなになっちゃったけれど、
みえないものでもみようとする、そういう気持ち、ずっと忘れないでいたいな。

久しぶりに引っぱり出して読んでみようか。「星の王子さま」 



モノクローム

2011-07-03 | essay



写真は、撮るのも 観るのも 昔からすき。

すきなだけで、機械音痴なのでカメラのことはよくわからない。

それでも、数年前までは一眼でフィルムで撮ることにこだわりがあったのだけれど、
お世話になっていた すきな写真屋さんが店を閉めてしまってからは
手軽なデジタルカメラばかりになってしまった。

デジタルは、枚数を気にせずたくさん撮れるってところはいいよね。
こうして、撮った写真をモノクロにしてみたり、トリミングだって自在に楽しめる。

でも、プリントするのがついつい先延ばしになっちゃうのはいけないね。
子どもたちの写真も、プリントしたのはいつだっけ?ってくらいだ。

子どもたちが小さいころは、毎日のように写真を撮っていたものだけれど、
近頃は、人物の入っている写真はめっきり少なくなってしまった。

写真って、二度と巡ってはこないほんの一瞬の時間の欠片を
カタチにして切り取っておける 優れた魔法のようなもの。
一枚一枚は、とっても個人的な瞬間の記憶だけれど、
時が経てば、それは、ひとが瞬間を繋ぎながら生きてきた記録になる。


これからも良し悪しは別として、ただ撮りたい、残しておきたいって思う一瞬をたいせつにしたいなあ。

    

 


架空の中の架空

2011-07-02 | essay



夢を見た。

中国のとある場所にいる。
扉を開けてみると、とてつもなくひろい灰色の広場に出た。
遠くに架かる美しい長い橋が見える。

天安門広場ね? と一緒にいる誰かに話しかける。
でも、目を凝らしてよく見ると、それは広大な作りものだった。
遠くに架かる橋と空は、昔のハリウッド映画みたいに描かれた風景なのだ。
それでも、遠くの橋の上を行きかう豆粒程の人々は影絵のように動いている。

作りものとはいえ、広大な景色にため息がでちゃう。
さすが、中国のツクリモノはスケールが違う・・・と感心している。

扉を開けて戻ると、そこは突如としてフィンランドになっている。
ムーミングッズのおみやげショップだ。
大きなガラス窓の下にはエメラルドグリーンの海が広がっていた。
あまりにうつくしく、おおきな、一面の海にすっかり見惚れている・・・。

******************************

夢って、面白い。
訪れたこともない国にまで一瞬で行けちゃう。

わたしは、ときに正夢をみる。
しばらく経ってから、似た光景に遭遇して 「あ。正夢」って気づくんだ。

中国とフィンランド。
意味するものは???

フィンランドご招待!とかないかしら~~

 

 


スピード

2011-07-01 | essay




話すスピード、聞くスピード、ひとそれぞれ。

時計屋の店番をしていると、いろいろな修理の相談の電話が入る。

ときに、一秒も無駄にしたくないとでもいうような、せっかちなお客様もいらっしゃる。
そういうひとは、大抵、早足で歩きながら電話をしている様子が窺える。
そういうお客様には、こちらもテキパキと早口でお答えしなければ
受話器越しにイライラ光線が伝わってくる。(ので、焦る。)

反対に、時計の症状をお医者さんに話すように、腰を据えて訥々と話始めるお年寄りのお客様も多い。
こちらの場合は、うっかり早口で答えてしまうと、相手になかなか伝わらない。

同じペースでゆっくり話を聞いて、ゆっくり答えるようにすると
ちゃんとこころが通じる。
こころに寄り添うって、こういうことなんだね。
いくつになっても、いろんな場面で、いろんなことを学べるものだなあ。

わたしも、ここに嫁に来て、ゼンマイ式アナログ生活が長いせいか、
お年寄りのペースのほうが断然ここちよい。

時に、スピード感が大事なことも もちろんあるけれど、
自分なりのここちよい時間の送りかたを知るって たいせつなことだよね。


 


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