時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

夏の終わり

2022-08-29 | MUSICのこと
夏の終わりに聴く井上陽水の「少年時代」って
なんでこんなに切ない気持ちになるんだろうね
すっかり夏の風物詩的な唄になって
日本の夏に、蚊取り線香の香りと同程度に沁み込んでいる。

朝晩急に涼しくなり、
昨夜最初の秋の虫の音を聴いた。
夏らしいことなんにもしないまま今年の夏も終わっちゃうんだな。。。とおセンチなキモチになる。

ついでに「夏の終わりのハーモニー」なんかも聴いちゃって、懐かしいなぁ…と遠く過ぎた夏を想う。

なんだか急な涼しさに、夏を見送ったような気持ちになってしまうけれど、異常気象のこの頃、また怖ろしく暑い日もあることだろう。

これから台風の季節もやってくる。
どうかかなしい災害が起きませぬように。。




さみしい青空

2022-08-28 | essay
もうすぐ親友だったアノ子の命日。
一人でお墓参りに行ってきた。
前回、アノ子の娘のKちゃんとお参りに来たのは、昨年の秋も深まる頃のこと。

あれから、彼女は驚くほど大きな選択をして人生が激変。
あっという間にパートナーも生きていく土地も生業も一新。

あっぱれ!と言いたくなるような潔さに、心配はあれど、おばちゃんとしては幸せを祈るのみ。

アノ子の息子もかわいい伴侶を得て、この秋には結婚式だ。

お墓の前でアノ子に話しかける。

「信じられる?ふたりとも結婚だよ〜!この10年であのこたち、すっかり一人前だよ」

わたしが報告しなくたって、空からしっかり見届けてくれてるよね。

この八月で丸11年。。。
昔アノ子に「アタシに何かあったらあのこたち頼むね」と云われた通り、
気持ちの上ではアノ子の遺したふたりの子の母代わりのつもりだけど、具体的にはなにをしてあげられただろう。。。

時々飲みに行ったり話しを聞くだけの年長のトモダチみたいなコトしかしていないかも。
それでもうちの三人の子+あのこたち、わたしは5人の子の母のつもりでいる。気持ちの上ではね。

こんな硬い墓石の下にアノ子が居るとは思わないけれど、お花やアノ子のすきだった甘いお酒を供えてお線香の香りに包まれると…
やっぱりそこにいるみたいに話しかけちゃうよね。

そして、会って話したくなって涙が出ちゃう。
だって、ずっと一緒におばあちゃんになれると思っていたんだもん。

「ずるいよ。アンタだけ46歳のまま。もう10も歳上になっちゃったやんか!」
互いに気軽にグチを言える相手だったから、今でもお墓に向かってグチを言っちゃう。

でもいろいろ話して最後にはいつも
「でも安心して眠って。あのこたちは大丈夫だからね!また来るね」

夏の終わりの青い空を眺めて
ひとりで電車に揺られながら、たくさんの想い出がこころを駆け抜けていく。
今でも不在に胸が苦しくなるけれど、この先いつか必ず逢えると信じてる。

わたしがそっちに行ったらちゃんと出迎えて案内してよね!




コーヒー赤ちゃん

2022-08-26 | essay

おめでとう
コーヒーちゃん!

春に北国のお友だちIさんからいただいたコーヒーの実3つ。
Iさんが育てたコーヒーの木に初めて生った実とのこと。
こんなに赤いのね〜!
貴重な実をありがとうございます〜。

この実を植えたのは4月のこと。


ずっと待っていたけれど、もうアカンかったかなぁ…と
最近は諦めかけていたところ、
おっとびっくり!
いつの間にかひょっこり顔を出していました。

たいへんよくがんばりました〜。

殻を被ったままのこのこの成長を、エールを贈りながら見守ります。

大きくなーれ!!!




「草花たちの静かな誓い」宮本輝著

2022-08-24 | 本 のこと


「草花たちの静かな誓い」
宮本輝著 2016年集英社発行

久しぶりの輝さんの長編。

昔読んだ輝さんの「オレンジの壷」を彷彿とさせるような、謎を追って海を越える物語。

地に足のついた主人公がとても好感が持てるせいか、読んでいて独特な安心感があるのが不思議だ。

時に、物語の中の世界の心地良さに、読み終えたくなくなる本に出逢う。

納得のいかない部分も解せない部分もあれど、現れる登場人物たちが人情に溢れ、会ってみたいほどイイニンゲンなのだ。

現実に於いても本の中に於いても、やはり心根のきれいなニンゲンには引き寄せられるものなんだな。。。

わたしは読み終えちゃったけれど、あの本の世界の中ではきっと今もあの花々たちはうつくしく咲き誇り、夜風にそよそよとかわいらしく揺れているに違いない。







想い出の焼き直し。

2022-08-23 | essay

マイナンバーカード申請によりゲットしたポイントをどう有効利用しようかと考えていて、イイコト思いついた。

ずっと気になっていたもう観れなくなってしまった子どもたちの成長記録テープのレスキュー!

本体が壊れてとっくに観れなくなっていた昔のムービーをDVDに焼いてくれるサービスに使おう!と思い立ったのであ〜る。

とはいえ、子ども3人分の成長記録のテープを全部というわけにもいかず、3人それぞれの生後間もない頃のと、思い出深い家族旅行やキャンプ、そして最後に結婚式のビデオ。
合わせて10本のテープを依頼してきた。(10本まとめると割引き。)

出来上がりが楽しみなのだけれど、子どもたちの生まれたての姿を観たら泣いちゃいそうだな。

結婚式のビデオ。。。
自分の姿はむしろ観たくはないのだけれど
約30年経った今、もう今生では逢えない人々の動いている姿が観れる貴重な一本…。

母、祖母、伯父伯母、お世話になった父の友人、そして早すぎた別れの親友のアノ子も。

ひとは100%いずれあちらへ行くのだ。。と改めて実感させられてしまいそうだ。

10本ともちゃんと再生できますように!






イッポイッポススム

2022-08-21 | essay

気がつけば8月も間もなく終わるのか。
このままあっという間に2022年が終了してしまいそうだ。
年々時が経つのが加速する上にコロナ禍のせいで、より拍車がかかっているようだ。

このコロナ7波がやって来る前に、昔の仕事仲間たちと計画していたふたつの楽しみな企画も中止が決まった…。

4年前にも大勢で集まって過ごした千葉の海でのバーベキューお泊り会と、伊豆の温泉への女子8人での修学旅行。

計画したのは感染者が激減していた6月頃。。。
まさかここまで激増するとはだれも予期しなかったよなぁ。

気をつけていても、感染するのは最早運次第。
一人暮らしの長男は7月、娘とわたしはこの8月に感染。
家族の中でも夫と次男、義父母は未感染なので、まだこれからも最大限の注意が必要だ。

友と大勢で集まってワイワイ過ごせるのはいったいいつになるだろう??

憂いでいてもカラダに悪い。
いつの日か必ず逢えると信じておこう。

一先ず、2022年残りの4ヶ月余りをしっかり地に足を付けて歩いていけるように、自分なりの達成目標を決めるとしようかな。







「母の手紙」岡本太郎著

2022-08-20 | 本 のこと



「母の手紙」岡本太郎著
昭和27年 宝文館発行

若き日のパリ滞在中の息子岡本太郎に宛てた母かの子の書簡本。

昭和27年の初版。中はすっかり茶色く変色した旧字体のこの本。
読んでいるうちにカバーも擦り切れてしまった。
暫く前に古本市で出逢って以来、積読本の仲間入りになっていたこの本。

自宅療養中に、本を整理していて手に取り読み始め、どっぷりのめり込んでしまった。。。
この本は、岡本太郎の人となりが浮き彫りになるような…そんな一冊。

母かの子の我が子への想いに、父一平の二人への想いに、そして太郎の父母への尊敬と慈愛に、何度も泪がこぼれてしまう。

こんなにうつくしい親子愛があるだろうか。
同じ芸術家同士、互いを敬い高め合う…。

家族というより、戦友のような…。
三人が対等に立ち、そして互いに支え合う強い三角錐のようだ。。。

特にわたしのこころに沁み入ったくだりを記しておくこととする。
わたしも忘れないように。。

太郎からの返信の中の母への一文、
「おかあさん、感情家だけではいけませんよ。生きるといふ事実の上に根を置いて、冷酷なほどに思索の歩みを進めて下さい」
この言葉に対し、
「〜この言葉はおまへ自身、頑なな現実の壁に行き当たってさまざまに苦しみ抜いた果ての経験から来る自戒の言葉ではあるまいか。とすれば、おまへの血と汗の籠もった言葉だ。言葉は普通でも内容には沸々と熱いものが沸いてゐる。戒めとして永く大事にこの言葉の意味の自戒を保ち合って行かう。〜略」


本は、ドア。
どのドアを開けるかは自分次第。

出逢えてよかった。。。




追記 奥付の価格のところ、よく見たら地方価格なんてあったんだなぁ。ふしぎだ〜。



仮想現実と夢の狭間に。

2022-08-16 | essay
あんなに気をつけていたのに流行り病についにつかまってしまった。
夏休みをすべてロードローラーでぺちゃんこに均し、だらりんと寝転んでいるような日々。
家族の残りの者にうつさないよう、一つの部屋に籠もって早一週間。

人生にこんな日々はそうそうない。
まぁ、観念してのんびりしよう。

こんな時こそ、タローマンを呼ぼう〜
まどの外に向けたARタローマンを観て思い出した。
わたしはかつてコレを夢の中でみていたのだ〜。
タローマンではなく、ウルトラマンだったけど。

その夢は、新宿の街の空にスマホを向けると飛んでくるウルトラマンが写り込むというもの。
スマホ画面越しには視えるのに、実際の空を見てもなにも視えない。。。
いやはや、正にこのARの正夢。
夢をみて目覚めたときに、有り得ないけど有り得そうだな、と思ったことも覚えている。
夢をみたのはコロナ禍前だったけれど、私がAR を知らなかったというだけのことで、とっくに実用化されていたということなのねぇ。
ようこそ我が家へ!
タローマン。




魅惑のくるりん

2022-08-07 | essay

ご縁あってお邪魔した東京の奥地に建つ古民家ギャラリー。

玄関でまずわたしのココロが感応したものがコレ!
ふしぎなくるりん。
時間の積もった味わいのあるアイアンがニョッキリ。
思わずオーナーの方に問うてみると、かつて茅葺きだった屋根に上がる際に使っていた梯子掛けとのこと。

なぁるほど!
実用なのに洒落たデザイン。
すばらしいです。


上から見るとこんな感じ。

魔除けにもなりそう?!





暑中お見舞い申し上げます

2022-08-02 | essay

朝早くすっかり目覚めてしまってもう眠れそうにないときは、潔く起きる。

5時半から朝散歩。
夏の朝は空気がまだ夜気を含んで少しだけひんやり心地よい。

見上げるあたらしい空は
今日も暑くなるよと知らせてくれている。

しばらく眺めていると
うろこ雲を透すヒカリが
何故だか波間にみえてきた。

ここは海の底。
海面を下から眺めているような。。。

なんて夢想しているうちに陽射しが落ちてきたので急いで帰る。

TVのニュースは「命に関わる暑さになる」と繰り返す。

子どもの頃、夏休みの宿題で毎日気温を記したことを思い出す。(大阪在住時代)
あの頃は30℃を超えることは稀で、31℃と書きながら驚いたことを覚えている。

今日の関東地方はほぼ40℃近くまで上がる予想。
暑さ日本一の熊谷は41℃予想だ。
ここはインドか?

とうとうここまで来ちゃったのね。
自分たちニンゲンが招いた温暖化。

こまめに水分をとって、安全に過ごしましょう!

こころより
皆さまに暑中お見舞い申し上げます!





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