本は時に
普段ぼんやりと想っていたことを唐突に文字化してくれる。
電車の中で読んでいた物語のなかの一文が
ずっと昔からの宿題の答えみたいにピカリと光る。
きっとこういう時、脳のシナプスはあっちとこっちを繋いでビビビと電気を発生させていることだろう。
そうそう、そうなんだよ。
だから妄想はたいせつなんだ。夢想も空想もね。
と、ココロの中で大きくうなづいてから
物語へと戻るのであった。
わたしの半分は妄想夢想空想でできている、と自覚している。
残りの半分で現実を生きているようなもの。
ま、そういうふうにできているのだから仕方がない。
ちなみにこの物語は
吉田篤弘著
「つむじ風食堂の夜」
このほど、吉田篤弘氏の物語に続けて潜っている。
今のわたしにはとても居心地の良い場所なのである。